皆さん、こんにちは。
小学三年生と、年長さんの姉妹ママライターです。
この春、四年生に進級する長女。周りにもスマホをすでに使用している子も増えてきて、本人も、スマホを欲しがるようになりました。
そこで、注意して周りの子達のスマホを見てみると、「親からのお下がりiPhone」を使っている子がすごく多い事に気がつきました。
ママ友にリサーチしてみたところ、子どもにスマホを持たせているお家の約七割(私調べによるリサーチ結果より)が、iPhoneを持たせているという結果に。
今回の記事では、どうして子どものスマホにiPhoneを選ぶご家庭が多いのか、具体的にどんな風にして設定すると子ども用として使えるのかなど、さまざまな角度から「子どもとiPhone」についてご紹介してみたいと思います。
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どうして「子どもにiPhone」なの?
他にもたくさんの機種があるのに、どうして子ども向けスマホとして、iPhoneを使うご家庭が多いのでしょうか。
実際に子どもがiPhoneを使用しているママたちに聞いてみたところ、二つの理由が主に挙げられました。
保護者がiPhoneを使っている
「親が使っているから、使い方を教えやすい」「自分が使わなくなった物を子どもに譲る」と言ったように、保護者がiPhoneを使用していることに関連して、子どもにもiPhoneを持たせるパターンは多いようです。
実際に我が家も、私が使用しているiPhoneを買い換える際には、今使っている機種を譲り渡すよう、半ば強引に娘に約束させられています。
モバイル分野のマーケティングを専門に行う、「MMD研究所」によると、2021年段階で、iPhoneをメインのスマホとして利用している人は、全体の45.7%を占めているそうです。
Androidスマホ利用率は、47.0%ですが、その中にはGalaxyやXperiaなど、複数の機種が含まれていることを考えると、機種(ブランド)としての使用率は、圧倒的にiPhoneがトップと言えるのではないかと思います。
データ参照:「メイン利用のスマートフォン、iPhoneは45.7%、Androidは47.0% 10代、20代は男女ともにiPhoneの利用率がAndroidの利用率を上回る」
保護者側がiPhoneを持っている人が多いことが、子どものiPhone使用率の高さにも関係しているのかもしれません。
セールになる機会が多い
もう一つの理由として、よく耳にしたのが「iPhoneは機種本体がセールになってることが多いから」というものでした。
電気屋さんや、スマホ販売店の店頭で、「今ならiPhoneSE 0円!」というような看板を見たことがありませんか?
SIM契約をする代わりに(本体だけの購入でもOKの場合もありますが)機種本体は実質1円になりますよ〜というセールなのですが、そういったセール商品としても、iPhoneが販売されていることが多いことから、子ども用スマホとして選ばれているご家庭が多いようです。
子どもがiPhoneを持つことにより生じるリスク
ここまでの内容から、iPhoneが子ども用スマホとして多く選ばれていることが分かりましたが、注意したい点もあります。
iPhoneならではのリスクと、iPhone以外のスマホとの共通リスクの二つのカテゴリーにまとめてみました。
【iPhoneならではのリスク】
壊した場合の修理費用が高い
iPhoneは、Androidスマホと比較して、修理費用が高い場合があります。
娘の友達たちに聞いてみると、「水着のポケットに入れてるのを忘れて、プールに入ってたら壊れた」「自転車のカゴに入れてたら、iPhoneが段差で跳ね出て、車に踏まれた」など、大人では信じられないようなエピソードが出るわ出るわ…。
大人なら気をつけられるようなシチュエーションでも、子どもは気付かず、iPhoneを壊してしまう場合も多いようです。
キャリアによっては、別途、機種本体の故障に対する保険があるところもあるので、心配なお家は、そういったサービスを利用するのも手です。
保護者がAndroid で子どもがiPhoneだと使えないサービスがある
iPhoneの見守りサービスは、保護者と子どものスマホがiPhone同士であることを想定して作られています。
そのため、保護者のスマホがAndroidだと、iPhone同士の場合に使える「ペアレンタルコントロール」が使えません。
保護者と子どもの両方がAndroid、もしくは保護者はiPhoneで子どもがAndroidであれば、「Googleファミリーリンク」で見守りができるので、保護者がAndroidなのであれば、子どものスマホもAndroidにする方が手軽とも言えます。
とは言え、別で見守り用のアプリをインストールするなど、子どもの端末を見守る方法は他にもあります。
そのあたりの方法を事前に検討しておくのであれば、特に問題はないのかなと思います。
【iPhone以外のスマホとの共通リスク】
「スマホ使用に関してのリスク」は、iPhone・Android問わずあります。
- SNS利用での対人トラブル
- 親の目が行き届かないことによる課金トラブル
- 「使い過ぎ」やスマホ依存の可能性も
大人よりもネットリテラシーに関する知識や、判断力が劣る子どもたちは、スマホから「悪い」影響も受けやすいもの。
スマホデビューをするのであれば、あらかじめ家族で、スマホ利用に関するルールをしっかり話し合っておくといいかもしれません。
※スマホ使用におけるデメリットやリスクの具体的な内容は、過去記事「小学生に携帯やスマホを持たせるメリットとデメリットとは?」で詳しく記載していますので、そちらもご覧ください。
スマホ使用に関するリスクが気になる…というご家庭には、弊社のHamic MIELSがおすすめ!「子どもがスマホでしたいこと」は概ねできるのに、「保護者が心配な面」はしっかり見守ることができる、ファーストスマホです。 お下がりiPhoneを渡す前段階として、少しだけ使ってみたい!という場合には、1ヶ月から気軽に使える「Hamicシェアプラン」もありますよ。 |
お下がりiPhoneを使えるようにする手順と安く抑える方法
実際に、親から子どもにiPhoneを譲る場合には、どんな手順を踏んで、どんな手続きをすればいいのでしょう?
実際にお下がりiPhone経験者のママ友や、携帯会社のショップで販売員をしているお友達にリサーチしてみました。
SIMカードの準備・初期化の手順
①お下がり予定のiPhoneが、SIMロック解除されているかを確認。
されていなければ、各通信会社のショップなどで、SIMロック解除の手続きをしておきます。手続き自体は5分程度で完了!
※iPhoneを購入・契約していた時のショップで引き続き子ども用の通信契約をする予定なら、解除しなくても大丈夫です!
②我が子とは言え他人なので、スマホに残っているデータや設定は「初期化」しておくのがお薦め。
ママ友から聞いた話では、パスワードやアカウント名などがiPhoneに保存されていて、子どもがこっそりゲームの時間制限等を解除していた、というケースもあるのだとか。
設定画面から「iPhoneを探す」の項目をオフにし、イヤフォンやApple Watchなどの「ペアリング解除」をしてから、「リセット」をすれば、元のデータは全て消去されます。
③Wi-Fi環境以外のところでも使いたい場合は、データ通信の契約が必要です。
格安SIMなどで、子ども用プランの契約をして、新しいSIMの準備をしておきましょう。
対面で接客してくれるショップなら、当日のうちに新しいSIMが受け取れますが、郵送で受け取る場合は、やや時間が空いてしまう場合も。
どこで契約をするか、どんな方法で受け取るかは、あらかじめ考えておくといいかもしれません。
④SIMが手元に届いたら、早速iPhoneに差し込み、設定を始めましょう!後ほど「子どもに渡す前に設定しておくべきこと」のところでも触れますが、アカウントの作成や、ペアレンタルコントロールの設定を行えば、お下がりする準備は完了です!
安く抑える方法
- 家のWi-Fiを使用して在宅スマホにする
- 格安SIMの契約する
- スマホ使用時間を決めておく
iPhoneの利用を安く済ませる方法の例として、この三つの方法をご紹介します。
まず、iPhoneを、在宅用のスマホにするという方法。
お家にWi-Fiがあるなら、SIM契約をせず、自宅のみで使う、Wi-Fi専用スマホにすると、月々の契約料はかかりません。
[画像引用:TONE webサイト]
おうちの外でも使うのであれば、SIM契約が必要になってきます。子ども用なら、格安SIMのリーズナブルなプランで契約するのもお薦め。
私の周りのお友達が契約している格安SIMを例としてあげると、
このあたりが多く、月々に支払っている料金は990円から1100円くらいまでが最も多いようでした。
他にも、親子で契約するとお得になるUQモバイルやdocomoなどで、保護者と子どもの通信契約を一本化している、というお宅も。
他に、スマホの使用量を安くする、もう一つの方法として聞いたのが、スマホを使う時間を制限するという方法です。
スマホ依存の対策にもなりますし、通信量の面からも使いすぎない方が安心なようです。
ペアレンタルコントロールでも、スマホの使用時間を決められますし、「親といる時はスマホ禁止」など、ルールとして決めておくのもいいかもしれません。
子どもに譲る前に設定しておくべきこと
「手順」のところでも少し記載しましたが、子どもが使うまでに、大人がやっておいた方がいい設定があります。
ここでは、保護者と子どもの両方がiPhoneであることを想定して、設定しておいた方がいいことをご紹介します。
保護者がAndroidユーザーなのであれば、これから紹介する「ファミリー共有」「スクリーンタイム」の二つの代わりに、見守り用のアプリの設定をして下さいね。
各種アカウントの作成
子ども用のApple IDは、大人のアカウントからしか作成ができません。
保護者のiPhoneで、子ども用のアカウントを作って、それを使って子どものiPhoneでログインする形になります。
具体的な方法は、以下のページを参考にしてみて下さい。
「お子様用の Apple ID を作成する」
URL:https://support.apple.com/ja-jp/HT201084
ファミリー共有
大人のiPhoneから、子どものApple IDを「家族」として設定します。
iCloudの容量を分け合えたり、アルバムの共有ができるなど、家族が繋がることで、より便利に、より安全にスマホを使うことができます。
次に紹介する「スクリーンタイム」も、ファミリー共有をすることで使えるようになります。
「ファミリー共有」の内容は、以下のページから確認できます。
URL:https://www.apple.com/jp/family-sharing/
スクリーンタイム(ペアレンタルコントロール)の設定
制限アプリを設定したり、利用制限をかけたり、反対に、制限解除をしたりできるのが「スクリーンタイム」の設定です。
具体的な設定方法は、「お子様のiPhone、iPad、iPod touch でペアレンタルコントロールを使う」URL:https://support.apple.com/ja-jp/HT201304
でチェックしてみましょう。
さいごに
今回の記事のリサーチのため、改めて娘の友達や周りのご家庭の話を聞いてみると、子どものiPhone使用率の高さに驚きました。
私自身もiPhoneユーザーですが、直感的に使えることや、ケースなどのアクセサリー類が充実していること、古い機種でもOSをアップデートできるため長く使えることも、子どもが使いやすい要因になっているのかな、と感じます。
機種本体は、定価だと子どもに買い与えるにはかなり高価なので、お下がりやキャンペーンなど、お得にゲットできる方法を見つけて、「まずは試しに」使ってみるといいかもしれませんね。
本記事が、子どもにiPhoneを使わせるかどうか、迷っている方の参考になれば幸いです。