育児セラピストがデータを読み解く!子どものスマホデビューを考える時に意識したいこと

こんにちは!

育児セラピストの資格を持つ、はみっく編集部のみっくです。

先日、MMD研究所から「2023年1月初めてスマートフォンを持つ子どもと親への意識調査」という大変興味深い調査結果が発表されていました。

調査結果には、スマホデビューの時期やスマホの活用方法、子どもがスマホを所持することによるトラブルなどに関するデータがわかりやすくまとめられています。

これは、「はみっく編集部として見逃すわけにはいかない!」と思い、筆をとりました。(正確にはパソコンのキーボードを叩いています。笑)

データを読み解きつつ、育児セラピストの視点からもコメントをさせていただきたいと思っていますので、最後までお付き合いください。

これからお子さんのスマホデビューを考えていらっしゃる保護者の皆さまのお役に立てれば嬉しいです。

※本記事で使用する情報及び画像は、全てMMD研究所「2023年1月初めてスマートフォンを持つ子どもと親への意識調査」を参照、引用しております。

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スマホデビューの時期は?

ところで、現代の子ども達はいつからスマホを手にするのが一般的なのでしょうか?

「スマホをいつから持たせるべきか」と悩まれる保護者の方もいらっしゃるかと思いますので、データを見ながら解説していきたいと思います。

初めてスマホを購入する時期

まず、小中高別でスマホの購入時期を見てみると、「小学生」が51.0%と最も多く、次いで「中学生」が29.0%、「高校生」が12.8%という結果となっていました。

初めてスマホを購入する時期の調査結果をまとめたグラフ

小学生で初めてスマホを購入した割合が、半数を超えています。

中学生で初めてガラケーを手にした私からすると驚きですが、それだけスマホが生活の必需品になってきているということが窺えます。

最も多いのは、小学◯年生

半数以上が小学生の頃にスマホを初めて購入したということはわかりましたが、具体的に何年生で持ち始めるケースが多いのでしょうか。

タイトルを少しクイズのようにしてみましたが、皆さんは何年生だと思いますか?

 

初めてスマホを所有した子どもの学年の調査結果のグラフ

正解は、6年生です。

全体の約15%の子どもが、小学6年生で初めてスマホを手にしたということがわかります。

中学生になり行動範囲や交友関係が広がることを見越して、スマホを購入することが多いのかもしれませんね。

しかし、最も割合が高かったのは6年生でしたが、個人的には小学5年生までにも結構な割合の子ども達がスマホを手にしているということが気になりました。

中には小学生未満でスマホを持っているという子もいるんですね。

6年生以前からスマホを持っている割合が多いということは、お子さんの周囲のお友達の多くがスマホを所持しているという可能性も考えられます。

その場合、その子は当然自分も欲しくなるでしょう。

スマホの所持についてはご家庭の価値観が大きく反映されますが、先に述べたように中学生になることを見越すという意味で、ようやく所持を許される年齢と考えられるのではないかというのが、個人的な見解です。

子どもは、スマホを何に使う?

スマホデビューの時期は小学生が多いということがわかりましたが、子ども達は一体どのようにスマホを活用しているのでしょうか?

勉強への活用

ゲームや動画視聴などに使ってる子が多いのではないかと予想していましたが、63.7%の子どもが、勉強時にスマホを利用しているそうです。

子どもの勉強時のスマホ活用の有無についての調査結果のグラフ

具体的には、YouTubeでの動画学習を行ったり、語学、プログラミングなどの勉強の際に利用しているのだとか。

子どもが勉強時に利用しているアプリやサービスの調査結果のグラフ

確かに最近はオンライン受講の教育サービスも増えていますし、YouTubeを使えば無料でコンテンツを視聴できたりもします。

スマホは中毒性があるので持たせたくないという保護者の方の声もよく聞きますが、スマホを持つことで子どもの学びに対する積極的な姿勢が生まれる可能性もあるのかもしれないと、このデータを見て思ったりもしました。

QRコード決済

その他にも、QRコード決済を利用する子どもも増加しているようです。

2022年以降に初めてスマホを持った子どもの11.7%が「スマホ決済(QRコード式)」を利用しているとのこと。

子どもがQRコード決済を利用することのメリットとしては、いつでもどこでも送金ができるということが大きそうですね。

子どもがスマホのQR決済を利用していて良かったことの調査結果

私ごとで恐縮ですが、この結果を見て、自身の苦い思い出をふと思い出しました。。。

小学生の私はバス通学をしていたのですが、ある日定期を忘れてしまい、バスに乗るお金も持っておらず、帰ることができなくてただただバス停で泣くしかなかったのです。

結局その時は優しいバスの運転手さんがお金を貸してくれたのですが、あの時スマホを持っていたら、親に連絡をしてQRコード決済などで送金してもらうなどの対応がすぐにできただろうな…と。笑

その他、個人的には利用履歴が見れるということも、なるほどなと思いました。

現金で渡してしまうとその後の使途まではわからないので、QRコード決済の利用履歴は、お金のみまもりになるのですね。

子どもがスマホを持つことにより生じるトラブル

ここまで子どもがスマホを持つことのメリットを多くご紹介しましたが、もちろんデメリットもあります。

それは、トラブルに巻き込まれてしまうこと。

具体的な内容を、データをもとに見ていきましょう。

子どもがトラブルに巻き込まれた経験

なんと、20%もの子どもがトラブルに巻き込まれた経験があるということがわかりました。

子どもがスマホを所持してからトラブルに巻き込まれた経験の調査結果

20%というと、スマホを持つ子どもの5人に1人はトラブルに巻き込まれた経験があるということになります。

2022年と比較すると、トラブル経験者の割合は約4%増加しており、スマホの所持率自体も上昇しているものの、とても残念な結果です。

今後も上昇する可能性を考えると、子どもがスマホトラブルに巻き込まれることは、決して他人事とは言えません。

子どもが巻き込まれたトラブルの内容

では、子ども達はどのようなトラブルに巻き込まれてしまったのでしょうか。

子どもがスマホを所持してからトラブルに巻き込まれた内容の調査

同率1位のうち特に居た堪れないのが、「不適切な写真を送るように言われたり、意思と関係なく送られてきたりした」というもの。

まだ善悪の判断がつかない小学生の場合はつい言われた通りにしてしまい、取り返しのつかないことになってしまうことも考えられます。

特にどこか罪悪感のようなものから子どもからはなかなか言い出しづらかったりもするので、未然に防げるよう、日頃から「こういうことがあったらおかしいことだから、すぐに教えてね」などとコミュニケーションをとっておくことも大切だと思います。

また、お友達との関係によって学校が楽しくなったり辛いものになったりというのはいつの時代も同じだと思いますが、スマホが原因になるのは今の時代ならではだと感じました。

ご家庭によってスマホの使い方などのルールも異なってくる中で、仲間外れにされたくないという一心でお友達同士のルールを優先させるべきか、悩んでしまう子どもも多いのではないでしょうか。

全て自分で決められる大人と異なり、家庭と友人関係との間で常に板挟み状態なのが、子ども時代の難しいところですよね。

そんな子ども達のためにも、使用ルールは一緒に考えるということをおすすめしたいです。

大人が一方的に決めたルールは、子どもにとって窮屈なものになりがちです。

リアルな状況を鑑みて親子で一緒に決めることは、親子の信頼関係構築に繋がり、トラブルが発生してしまった際にも子どもが相談しやすくなりますよ。

トラブル回避のためにできること

どのようなトラブルに巻き込まれる可能性があるのかというイメージが湧いたところですが、どうやって回避すれば良いかわからないという保護者の方もいらっしゃるかもしれません。

スマホに関連したトラブルを回避するために困っている

実際にデータを見ても、トラブル回避のために困っていることとして、「何をすればいいか分からない」という方が最も多かったです。

はみっく編集部としては、まずは「スマホを持つことのトラブルの可能性について、親子でしっかりと理解すること」が大切だと考えています。

スマホを持つことのメリット、デメリットをしっかりと把握した上で、それぞれのケースごとに対処法を一緒に考えられると良いですね。

さいごに

今回の調査結果から、スマホを持つことのメリット、デメリットについて改めて考えさせられました。

個人的にはトラブルに巻き込まれた子どもが想像以上に多かったことにショックを受け、はみっく編集部としてトラブルに巻き込まれる子どもを減らすための活動をしていきたいという想いも生まれました。

スマホはブラックボックスになりがちなので、まずはみまもり機能付きのファーストスマホ、Hamicという選択肢も、持っていただけると嬉しいです。

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