皆さん、こんにちは。小学生姉妹と1歳になったばかりの男の子を子育て中の、はみっく編集部ライターです!
今回は、キッズ携帯やGPS端末を利用して行う「位置情報の共有」に関する記事になります。小6の長女と小3の次女に対して、日常的に位置情報を確認している我が家。小学校入学以来、年々子どもだけで過ごす時間が増え、「今どこにいる?」「もう出たかな?」と居場所を確認したくなるタイミングもどんどん増えているように感じています。
そんな、我が家では大活躍の位置情報(GPS)ですが、「親のスマホで子どもの居場所をサーチしても、全然正確な場所を教えてくれなくて使えない!」とおっしゃるご家庭も。

実際に使っている我が家でも「え、なんでそんな場所にいることになってるの!?」と驚くような誤作動があったり、地図上ではいるはずの場所を探してみても子どもがいないなどの思わぬトラブルに遭遇したこともあります。
と、言うわけで、この記事では、ママ目線で体験したGPSの「あるある」やトラブル、そして安心につなげる工夫 を紹介します。「正確さ」よりも「安心感」を軸に、GPSとどう付き合うかを一緒に考えてみましょう!
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キッズ携帯などのGPS、実際どこまで信じられる?
まずは、この記事の核心でもある「GPSの位置情報は信じていいのか」を考えてみました!
位置情報がズレる・不正確って本当?
GPS端末やキッズ携帯を利用している方の中には「GPSを利用した位置情報は全然あてにならない!」と感じておられる方も少なくありません。実際に私のママ友の中にも、GPS端末が「〇〇ちゃんが学校を出ました!」と通知してくる頃には、もう娘は家に帰ってきていることが多く、GPSは使わなくなった、という人もいました。

私自身も、自宅からまだ少し距離がある場所を歩いていることになっている娘の位置情報を見て、息子と公園遊びを続けていたら、娘から着信があり「もう家に着いたよ!」と言われて驚いたことも。
「県外に飛んだ!?」驚きのトラブル体験
あまりにも現実離れしたバグに驚かされたこともあります。先日は、学校にいるはずの時間に「日常の行動範囲を離れました」という通知が来たため、アプリで位置情報を見てみると、長女の居場所が県外に表示されていました。「え!? どういうこと!?」と焦ったのですが、アプリをいったん閉じて立ち上げ直したところ、なにごともなかったかのように、位置情報は小学校に。どうやら一時的な誤作動だったようですが、初めて見たときは本当にドキッとしました。
この経験から「GPSは完璧じゃない」ということを実感し、大事なのは「誤差や不具合があるもの」と理解した上で、使うことなのかな、と感じるようになりました。
ショッピングモールや公園では探しにくい
GPSの困るところとして、ママ友との間で話に挙がったのが、ショッピングモールや大きな公園のように広い場所では、GPSだけを頼りに子どもを探すのが難しいというところです。
地図上で「このあたりにいる」と表示されても、実際には数十メートル範囲の幅があるため、障害物や人が多い場所では、見通しが悪く、ピンポイントで見つけるのは難しくなります。
探すときはGPSを参考にしつつ、細かい場所は電話をかけたり実際に歩いて探す必要があると言えるかもしれません。
GPSがズレるのはなぜ?知っておきたい仕組み
ここまで読んで、GPSってそんなにしょっちゅうズレるの!?と心配されている方もおられるかもしれません。
「なぜそんなにズレが生じるのか」過去記事も参考にして調べてみました。
[参考:キッズ携帯の位置情報って正確なの?ズレるときはないの?]
建物や天候により衛星信号が受信しづらい

GPSは空にある衛星からの電波を受け取って位置を割り出します。
そのため、高い建物に囲まれた場所や地下にいると、電波が弱くなり正確な位置をつかみにくくなるため、位置情報がズレやすくなっているのだとか。
他にも、火山の噴火や大雨などの天候によっても、衛星が受信しづらくなる場合もあるようです。
Wi-Fiや基地局を補助的に利用するから誤差が出る
先ほどの「県外に飛んだ!」というアクシデントについて、何気なく通信キャリア窓口で店員さんに聞いてみたところ、「スマホやキッズ携帯は、GPS衛星だけでなく、Wi-Fiのアクセスポイントや携帯電話の基地局からの情報もあわせて位置を推定しているため、誤差が出ることもあるんですよー」とのことでした。
衛星が届きにくいエリアでも、位置情報が送信できるようにするための工夫でもあるのですが、「船頭多くして船山に登る」状態で、サーチ情報同士で整合性を測ろうとして、変な場所を指し示してしまう、ということなのだそうです。
「多少の誤差は当たり前」と心得よう!

そんなわけで、技術的に完璧な位置情報を常に出すのは難しい!ということがお分かりいただけたかと思います。そうなると、「数メートル単位でズレが出る場合がある」ではなく、「数十メートルの範囲で大体わかる」と考え、多少の誤差を念頭に置いておくのがいいかもしれません。
GPSと上手に付き合うための工夫
位置情報のサーチは、ピンポイントで細かく位置を知るためのものではなく、「この辺りにいる」「きちんと帰ってきてることがわかる」といった使い方をするのがいいのかも?ということがわかったところで、次はGPS端末をうまく使っていくためにはどんなところを注意すればいいのか、まとめてみました。
電池切れリスクへの対策
GPSを使ううえで一番困るのは「電池切れ」!
長女がキッズスマホをなくしたとき、GPSで探そうと思ったらすでに電池が切れていて、位置情報が見られずに涙をのんだ経験があります。
結局そのスマホは出てこず…。このときほど電池切れの恐ろしさを感じたことはありません。

ちなみに、次女が使っている HamicMIELSnico なら、電池が切れたあとでも一定期間は位置情報を確認できます。「電池が切れたら探せない」という事態を防げるので、安心して使えています。

「監視」ではなく「安心」のために使う
高学年になってくると、GPSで親が居場所をサーチすることに関して「監視されている」と感じる子も出てきます。実際に、SNSなどでは親が子どもにGPS端末をもたせることに関して「子どものプライバシーの侵害だ!」という意見を見かけたこともありました。安全のために見守っているのに、子どもが負担を感じてしまうのは悲しいですよね。
我が家では、「ママが確認してるのは心配だからであって、見張っているわけじゃないよ」と伝えるようにしています。チェックする目的をきちんと共有して、親子双方の安心のために使えると良いですね。
親子でルールを決めておく

位置情報をサーチする端末はもちろん便利ですが、先程書いた通り「完璧にピンポイントで居場所がわかるツール」ではありません。習い事のお迎えで待ち合わせをする時や、お出かけ中に迷子になった時など、細かい位置が分かる必要があるときには、GPS頼みにせず、あらかじめ親子でルールを決めておくのがおすすめです。何時何分にこの場所に集合で、間に合わなさそうな時にはメッセージを送る。迷子になったら電話して、電話が通じない場合はインフォメーションの前まで戻って待つ、など、その場の状況に応じて、念の為のルールを考えておきましょう!
最後に
位置情報がズレることに関してのあれこれをご紹介した本記事、いかがだったでしょうか。キッズ携帯やGPS端末の位置情報は、確かにズレたり誤作動したりすることがあるのは、私自身も身を持ってよく知っています。ですが長く使用しているうちに、大切なのは「GPSに頼りきらないこと」「完璧を求めず、目安として使うこと」なのかな?と感じるようになりました。
行動範囲がどんどん増えていく小学生の時期だからこそ、少しでも安心を得られるツールを導入して、うまく付き合っていけるといいですね。