皆さん、こんにちは。小学生姉妹と、0歳ベビー子育て中のはみっく編集部ライターです!今回は、兄弟姉妹の複数人で、一台のキッズ携帯を「使い回し」することについての記事です。
「まだ一人一台は早いかな」「そこまで使う場面が多いわけじゃないし…」と、家族内で1台のキッズ携帯をシェアしている(これからしようと考えている)お家は、意外と多いですよね。
ですが、実際にシェアしているお家に聞いてみると、想像以上に困る場面や、工夫が必要な部分があるとのこと。と、いうわけで、今回は、実際にあったトラブル事例や、使い回しが難しい理由、共有するならどんな工夫が必要かなどを具体的にご紹介します!
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そもそも「兄弟・姉妹で1台のキッズ携帯」ってアリ?
コスト的には魅力的
キッズ携帯の月額利用料は、800円程度とリーズナブルなものが多いようですが、2台契約するとなると、毎月の通信費も2倍になります。使用頻度が低くなることが予想されるご家庭なら、「1台を共有できないか」と考えたくなるのは、当然かもしれません。
私の周りでリサーチしてみたところ、「未就学児の下の子が、小学生になる時には買おうと思っていて、それまでは必要な時だけ、上の子の端末を下の子にも貸す形でシェアしている」というケースを何人かから聞きました。他にも、学校には持っていかず、習い事に行く時・遊びに行く時など、放課後に家を出る方の子が持ち出すスタイルのおうちもあるようです。
共有でよくある3つの困りごと
兄弟姉妹で共有をしているおうちは珍しくない、ということはわかりましたが、リサーチしてみると、実際に運用し始めると、以下のような問題が起きてくることもわかりました。
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取り合いになる
「今日は自分が使いたいのに、妹が持って行った!」「お兄ちゃんが習いごとに持って行ってしまったから、自分は遊びに行けない!」など、どちらが使うかで毎回もめることに…。
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通知や履歴が混在する
友達や家族とのやりとり、習い事の先生からの連絡などが1台の中に入り混じり、「誰宛てなのか」がわからなくなったり、重要な通知を見落としてしまうこともあります。
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責任の所在があいまいに
万が一キッズ携帯を落としたり、壊してしまった場合、「今日は誰が持ってたの?」というやりとりになり、トラブルの原因に。(キッズ携帯に限らず、罪のなすりつけあいはあるあるですよね…。)
実際にあった!こんなトラブル
ママ友から、実際にあった「キッズ携帯を共有していたことで起きてしまったトラブル」について聞いたので、こちらでご紹介します。
そのおうちは、小学生の姉が、普段は登下校時の見守りも兼ねて使用していて、幼稚園の弟は、週に一回、習い事の時に、念の為持たせていました。ある日、弟がポケットに入れていた携帯を落とし、紛失してしまいました。習い事で通っていたのが、別の階に商業施設がある建物だったこともあり、インフォメーションや、習い事の先生に連絡したりもしましたが、見つかるまでの数日間、姉は「見守りなし」で登下校をすることに。「この間に姉にトラブルが起きないか毎日心配だった」とママ。
1週間ほどしてから、キッズ携帯は拾得物として届けられていると警察から連絡があり、手元に戻ってきたそうなのですが、拾われた場所は、落とした日には全く行っていない駅のトイレ…。家族やお友達の連絡先も登録されていたため、対応に追われて大変だったそうです。
この件では、共有していたことで、
- お姉ちゃんの登下校の見守りに支障が出た
- 弟のミスで、お姉ちゃん周辺の個人情報が漏れた可能性も
という問題が出ていますね。そもそも、普段から持ち慣れている「自分の物」であれば、落としたり無くした時にもすぐに気づいていたかもしれません。
トラブルの原因は「管理のあいまいさ」
こういったトラブルの背景には、キッズ携帯を共有することで「管理」があいまいになる部分が影響しているように感じます。
いつ誰が使う?ルールがあいまい
キッズ携帯の共有で一番多い問題が、「今日は誰が持つ?」が決まっていないことによるものです。
予定が重なってしまったときなど、どちらを優先するかというルールを決めていなければ、けんかや不公平感につながります。実際に「遊びに行く人が持って出る」というおうちでは、「兄弟の両方が遊びに行きたいからけんかになる」という話も耳にしました。
連絡や通知の混乱
キッズ携帯を使っている年齢の子は、遊びに夢中になって、親からの電話に気付かず、後から着信通知に気付くことは少なくありません。そういったとき、兄弟でシェアしていると、「あれ?これっていつの通知?」「ママは私に連絡してきたのかな?」と混乱することも。わからないから放っておくことが増えてくると、通知が重なり、本当に必要な連絡に気づいてもらえなくなるかもしれません。
プライバシーの問題も
兄弟とはいえ、成長してくると「自分だけのやりとり」や「見られたくないメッセージ」も出てきます。最近のキッズ携帯では、「プラスメッセージ」ができるようになり、お友達同士のやりとりをしている子も。キッズ携帯を共有することがストレスにつながることもあるため、子どものプライバシーを尊重する意味でも、ある程度の年齢になると、使い回しには限界が出てくると言えるでしょう。
それでも「兄弟で共有」するなら?家庭でできる工夫
まずはルールをはっきり決めよう!
キッズ携帯の共有をうまく運用させていくためには、「なんとなく貸し借り」ではなく、明確なルールを作るのがマスト条件です!
例えば…
- 平日の登下校はお姉ちゃんの防犯対策・休日は弟の迷子対策に
- 放課後に持ち歩くのは一日交代制
- お迎えや習い事のときだけ使う
- 履歴や通知は帰宅したら消す
- 家に帰ってきたら所定の場所に戻して使わない
- お互いがやりとりしているメッセージは見ない
など、ご家庭の使用目的に応じたルールを作っておくことで、トラブルに先手を打っておきましょう!
上の画像は、文部科学省が保護者向け啓発資料として配布している「話し合っていますか?家庭のルール〜 安全で安心なインターネット利用のために〜」 で紹介されていた「ルールを作る時のポイント」。インターネット利用についてだけではなく、今回のようなルールを作る場合でも参考になるので、チェックしてみてくださいね。
将来的には「一人一台」の検討も
はじめは様子見で共有していたとしても、子どもが成長してくると、それぞれの生活リズムややりたいことが変わってきて、一人一台あったほうが安心なシーンも増えてきます。
兄弟で共有する場合でも「下の子が小学校に入学するまで」「上の子が高学年になってスマホに変えるまで」など、具体的な期間をある程度決めた上で、家族の生活スタイルが変化するごとに、「キッズ携帯、今の使い方で大丈夫そうかな?」と見直して、必要であれば「一人一台」を検討してみるのがおすすめです。
まとめ:家庭に合わせた「ちょうどいい使い方」を
キッズ携帯を兄弟姉妹で共有するデメリットや、うまく運用するコツをご紹介した本記事。いかがだったでしょうか?使用頻度が低いおうちだと、実際に、シェアすることで合理的な場合もありますが、うまく運用できなかったり、トラブルの種を抱えてしまうこともあります。
大切なのは、「今のわが家に合った使い方はどれか?」を家族で話し合い、親子共に納得できる「落とし所」を探すことなのかな?と思います。この記事が「実際に使い始めたらどんな風になるのか」を想像するきっかけになれば嬉しいです!
HamicMIELS nicoならスマホデビュー前のステップにも
「キッズ携帯のシェアを考えていたけど、別の選択肢も考えてみようかな?」というおうちや、「今現在シェアしているけど、そろそろ一人一台かも…」というおうちに、おすすめしたいのがHamicMIELS nicoです。スマホのようにアプリをインストールでき、端末の利用やメッセージの内容などを親が見守れる、スマホデビューの前段階としてもぴったりの端末なんですよ。気になる方は、ぜひチェックしてみてくださいね。