みなさん、こんにちは!
はみっく編集部のママライター・2児の母のめぐです。
今回は、小学生の視力低下の原因や対策、子どもの視力低下が始まったら気を付けたいことについてまとめました。
筆者の子どもも、年少の頃からタブレット学習をしており、紙での学習よりも楽しんで学んでいるのですが、親としては、視力への影響が気になるもの。
うちの子だけではなく、近年では、幼児の頃からタブレット学習やDVDを活用して学習する子どもも増えていますよね。
文部科学省が2021年7月に発表した「令和2年度学校保健統計調査」によると、子どもたちの裸眼視力が1.0未満の割合は、小学校37.52%、中学校58.29%と過去最多になっています。
これは小学生の3分の1以上が近視という結果です。
皆さんの周りでもメガネをかけた子どもが増えていると実感している方もいるかと思います。
男の子よりも女の子の近視の割合が高くなっているというデータもあり、娘を持つ母としては何とか視力を維持して欲しいと願っています。
この記事でわかること ・子どもの視力低下への対処法 ・視力が低下きないために気をつけたいこと ・子どもの、スマホの使いすぎを防ぐ対策 |
視力低下を防ぐためにはスマホやタブレットを使う時だけでなく、紙での学習や読書をする時にも適度な休憩を取って目を休ませることが大事です。
ぜひこちらの記事を参考にして、お子さんの視力を守ってくださいね!
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子どもの視力低下が増加している要因
子どもの視力低下が増加している要因は1つではありません。
視力低下の原因は、大きく分けると遺伝要因と環境要因の2つがあります。
眼科医のコラム(参照:みやた眼科【小児の視力低下】)によると、遺伝は親から受け継がれるもので、12番染色体と18番染色体に強度近視の遺伝子があると最近の研究でわかっています。遺伝要因による視力低下は、小学校の低学年の比較的早い時期から視力が下がり始めることが多いようです。
一方、環境要因による視力低下は、文字通り「環境」に影響されます。
特に12歳までに近くで見る時間が長くなるほど目の成長とのバランスがくずれて視力が低下すると考えられています。
日本眼科医会(参照:日本眼科医会【気をつけよう!子どもの近視】)によると、近年ではスマホやタブレットなどの普及により子どもが近くを見る時間が増加した為に視力低下の進行に拍車がかかったと言われています。
スマホやタブレットは紙と比べて、細かな動きを目で追うので目に疲れが溜まりやすくなります。
昔と比べて子どもが外遊びする時間も減り、近視になるリスクが高くなっています。
また近年の小学生はとても忙しく、ストレスを抱えている子どもも多く視力低下に影響があります。
心理的なストレスを感じると視力が低下しているわけではないのに、目に見えているはずのものが認識できなくなる事があります。
心理的なストレスの場合、検査をしても異常が見られません。
心因性視覚障害の可能性の場合、点眼などの治療方法はありません。ほとんどは半年~1年半ほどで自然に治ります。
心理的なストレスは特に小学生の女の子に見られる事が多く、リラックスしたり、親子でのコミュニケーションの時間を増やしストレスを遠ざける事が大切になります。
子どもが見せる視力低下の兆候
さて、子どもが見せる視力低下の兆候はどのようなものがあるでしょうか。
黒板の文字がぼやっとしていて見えにくい、スポーツでボールの距離感がわかりにくいなど、子どもから言われて気付く親も多いと思います。
物が見えづらい=視力が低下している、と気付いていない子どももいます。
大人が視力低下の兆候に気付くサインを挙げてみましょう。
分かりやすいのは本やテレビに顔が近づいていく、よく目を細めている、眉間にシワを寄せているはわかりやすい兆候です。
その他にも頻繁に目をこすったりまばたきが多くなった、首を傾けたり横目で見ようとする、姿勢がだんだんと悪くなったといった仕草も視力低下の兆候なので注意が必要です。
意外かもしれませんが、近視になると睡眠の質が低くなる症状も出るので、いつもと子どもの様子が違うと感じたら、視力低下を疑ってみて下さい。
子どもの近視は将来、緑内障や網膜剥離などの、近視以外の目の病気かかるリスクを上昇させることが、疫学調査で明らかとなっています。
視力が低下したから、メガネやコンタクトレンズで視力矯正をすれば良いという問題ではなく、長い目で見ても目の健康はとても重要です。
気になる兆候が見られたら眼科医に相談してみると安心でしょう。
子どもの視力低下への対処法や気を付けたいこと
子どもの視力低下への対処法や気を付けたいことを見ていきましょう。
1.適度な休憩をとる
スマホやタブレットは1日4時間未満にするのが理想です。
時間を区切って目を休ませましょう。
スマホやタブレット、本など関係なく近くを見る時間が長くなると目への負担が大きくなります。
1時間に5~10分程度は休憩をいれるようにしましょう。
定期的に遠くを眺めるのも効果的です。
森や緑を眺めると目に良いと聞いた事がある方もいると思います。
遠くがイメージしにくい子どもには、具体的に遠くの店や空を飛ぶ飛行機などを見よう、と促すと子ども自身もわかりやすいですよ。
2.姿勢を正す
目とスマホやタブレット、本などは距離を30センチ以上離して、テレビを見るときは、少なくとも1メートル以上は離れましょう。
筆者自身は子どもの頃、物差しを使って自分で距離を測ってみた事があります。
数字で言われてもわかりにくい場合は、目印をつけるとわかりやすいですよ。
そして成長に合わせて、1年に2回は椅子と机の高さを調節しましょう。
姿勢が悪いと、目だけでなく体へ負担がかかり集中力が欠けてしまいます。
集中をしているとついつい猫背になりがちですが、声をかけてみたり子どもから見える場所に鏡を置いて意識して姿勢を正したいですね。
3.部屋の明るさを調整する
暗いところで本を読むのも、寝転がって読書するのも目に悪影響です。
部屋を明るくして、デスクライトを活用しましょう。
睡眠時間で目をしっかり休ませるためにも、寝る時には部屋を暗くすることも重要です。
赤ちゃんの頃から明るい部屋で寝ている子どもは、近視化する確率が50%と言われています。
部屋の明るさを調整して、目に良い生活を心がけたいですね。
4.外遊びをする時間を増やす
屋外での活動時間が長いと、近視になるリスクが低くなることが報告されています。
1日2時間以上外へ出て、太陽の光を浴びるのが理想です。
実は日陰でも効果があるので、ベンチにのんびり座るだけでも良いですね。
太陽の光を浴びるとよく眠れることにより目を休め、生活リズムを整うことにも繋がり一石二鳥です。
5.目に良い食べ物を積極的に取り入れる
バランスの良い食事は体全体の調子を整えるだけでなく、目の健康にも役立ちます。
特に目に良いとされている栄養素は、クロセリン、ルテイン、ビタミンAです。
ブロッコリー、ほうれん草、にんじん、かぼちゃなど身近な食べ物にも目の健康を守る成分が含まれていますよ。
子どものスマホ・ゲーム機の使いすぎを防ぐために
近年デジタル機器、特にスマホの使いすぎが小学生の視力低下の要因になっていると言われています。
子どものスマホの使いすぎを防止するための方法をまとめました。
1.時間制限をする
1日何分までと親子で決めます。
時間が来たら親にスマホを預けます。
時間が守れない時は親のスマホから時間制限が管理ができるアプリもあるので活用しましょう。
自分の意思でルールを守るのが難しい子には、見守り機能のついた「プレスマホ」もオススメ!
弊社の「HamicMIELS」は、スマホの使用時間を細かく設定でき、使いすぎを防ぐことができます。
お試し利用にもぴったりな「Hamicシェアプラン」もありますよ。
2.視力低下すると伝える
スマホの使いすぎは目が悪くなってしまうと伝えます。
理由が判れば使いすぎに気をつけようと心がけることが出来ます。
3.親が子どもの前でスマホを使う時間を減らす
大人もついついスマホを使いすぎてしまう事はありませんか。
子どもが起きている間は、自分がスマホを使う時間を減らしてみましょう。
子どもと一緒にいる時間に「今から用事でスマホ使うね」と声をかけると、スマホは必要なときに使うものだと子どもも納得しやすいと思います。
親がスマホに夢中になっている様子ばかりを見ていては示しがつかないので、自分を律することも大事です。
まとめ
今回は、小学生の視力低下の要因や対処法などについてまとめました。
筆者自身は小学生の頃は授業中のみメガネをかけていましたが、現在では常にメガネかコンタクトレンズを付けないと生活に支障が出てしまうレベルまで視力が低下してしまいました。
小学生の頃はメガネにあこがれていましたが、視力は自分では戻せません!
自身の子どもには視力で苦労して欲しくないと思っています。
少しでも早いうちから目を守ることを心掛けたいですね。
気になることがあれば眼科医に相談してみて下さい。
少しでも低年齢からの心掛けにより、視力低下を防ぐことが出来ます。
目を大切にしてくださいね!