教師と家庭の役割は?学校の先生との適切なコミュニケーション方法

皆さん、こんにちは。

今回は、近年社会問題にもなっている「教師と保護者」の関係性についての記事です。

小学四年と一年の娘を持つ私の周りでも、「学校のことで疑問があるけど、先生に聞くと面倒な親だと思われないか心配」「担任の先生の指導方法、うちの子には合ってない気がする」などなど、先生との関係に悩む声を耳にすることは、少なくありません。

私自身もこれまで、どこまで伝えていいの?どんな風に?これってでしゃばりすぎ?といったような疑問に、たびたびぶつかってきました。

今回の記事では、そんな風に迷った時に、参考にしていただけるような、学校との適切なコミュニケーションをリサーチしてみました。先生の性格や、学校の方針もそれぞれ違うので、はっきりとした正解があるわけではありませんが、少しでも皆さんのお役に立てると幸いです。

小学校の先生の仕事内容

まずは、小学校の先生の仕事内容を確認してみましょう。

「これって先生に確認していいことなのかな?」と迷う時に、参考になるかもしれませんよ。

準備・授業

先生の仕事として一番重要なのが、児童に適切な学習を行うための準備と、それを用いた授業をすること。

教科書の内容や、カリキュラムを基に授業計画を立て、教材やプリントを作成、授業をして、子どもたちがしっかり理解できるようにサポートすることまでが仕事になります。

娘の小学校の先生曰く、最近は、授業時間の減少(ダンスや英語など新単元が増えたことが原因なのだとか。)や、中学受験・塾に行く子の増加により、昔に比べて学力の差が大きくなっているそうで、授業についていけていない子へのサポートに割く時間が増えてきているとのこと。

あまり勉強が得意ではない娘を持つ母としては、ありがたいやら、申し訳ないやらで、頭が下がります。

生活面での指導

小学校の先生は、児童たちの生活面での指導を行うのも仕事です。

「心身両面での安全・健康にも気を配り、保護者と連携しながら、成長をサポートするのも業務の一環です。」と、娘の担任の先生。

給食や係決めといった部分もこの項目に当てはまるようで、集団生活の中で子どもが成長していけるように配慮してくれているのだとか。

この部分に関しては、学校が主体で指導するのではなく「保護者(家庭)との連携」が大切、と強調されていました。

学校行事や会議などの運営

学校行事や保護者との面談、職員会議など、学校運営に関わる業務も担います。

子どもたちのための行事の企画や運営、保護者との連携や教職員間での情報交換など、一つ目・二つ目の仕事がスムーズに行えるような環境を整えるのも仕事です。

 


私たちが「こんなことまで先生に相談していいのかな?」と思うようなことも、大抵は先生の業務と関わってくる、ということがわかりました。

小学校の先生とはどう関わるべき?

仕事も多くて、大変そうな「先生」という仕事。

前の項でも、先生方からは「お家の方とうまく連携して、児童の成長を応援できれば…」というお話がありましたが、保護者として、先生とはどう関わっていくのがいいのでしょう。

教師と保護者 それぞれの役割

一般的によく言われる「教師と保護者」「学校と家庭」の役割は、教師は学校での授業や活動を通して、子どもたちのサポートを、保護者は規則正しい生活習慣や社会的なルールを教えること、とされています。

個人的には、勉強や集団生活の中でのマナーといった「学校内で教えてもらう方が効率的」なことに関しては先生・学校にお任せして、それ以外の部分は親が教える、というイメージです。

宿題でわからないところを教えたりすることもありますが、学校での教え方など、私が子どもだった頃とは変わっている部分も多く、困惑することも。

(例えば、りんごを二個ずつ3人に配りました。全部で何個ありますか?という問題の式は、2×3が正解、3×2だと不正解になるって知ってましたか?知らずに3×2で丸を付けていたら、返ってきたプリントに先生から丁寧な注釈コメントが付いていました。)

勉強や学校生活のことは、先生のルールに従い、保護者はサポート役に徹した方がいいのかな、と考えています。

学校と家庭が連携することによるメリット

学校と保護者の連携は、うまくできていれば、たくさんのメリットがあります。

例えば、子どもの学校での様子を、保護者が把握しやすくなって、人間関係や学習の面で、先生では対応できない個別でのサポートができるようになります。

うちも、先ほどの「先生の仕事について」を担任の先生になんとなくリサーチしてみた際、「送り仮名のある漢字に苦手意識があるようで、どうせ間違えるし〜と漢字テストでは送り仮名のある問題は全部飛ばして解いているようです」と娘に関しての初耳情報をゲットしました。

学校から配布されているタブレット内の問題集で、苦手なところを集中的に学習する方法も教えてもらい、その日から早速、家で集中特訓を始めました。

また、学校と保護者が協力することで、子どもたちの心理的な問題を解決することができます。

子どもの悩み事やストレスは、学校での出来事に起因しているケースが多いため、状況の把握やその後の「様子見」など、先生に協力してもらえるとスムーズに解決できるようです。

学校と保護者の適切な距離感

「先生と私的な関係を疑われるほど仲がいい保護者」「先生や学校と対立状態の保護者」など、今も昔も、距離感が適切に見えない保護者はいますよね。

親密過ぎず、遠すぎず、のバランスをとることが重要なのですが、「適切」というのがどれくらいの感じなのか、迷う方もおられるのではないかと思います。

教職のママ友に聞いてみたところ、保護者と先生の適切な距離感は「チームメイトの距離感」

友達でもなく、他人でもない、子どもを一緒に見守るチームメイトとしての距離感を意識するとちょうどいい、とのことでした。

学校の先生とコミュニケーションをとる方法とマナー

ここまででもたくさん出てきた「学校と家庭の連携」というフレーズですが、連携を取るためには、定期的にコミュニケーションを取る必要が出てきます。

とはいえ、保育園のように食事内容やその日の出来事など細かく毎日連絡するのは、不必要。

「ちょうどいい」「迷惑にならない」コミュニケーションの方法とマナーを学んでおきたいものです。

連絡帳

小学校と保護者の連絡手段といえば、一番手軽なのが連絡帳です。

重要度の低い連絡事項でも気軽に書けて、アクションに対するハードルも低め。

しかし、先生たちからすると、指導時間内に連絡帳を確認し、返信を書く必要があるので、なかなか骨の折れる作業でもあります。

なるべくスムーズに内容を理解してもらえるような、下のような工夫をしておくといいようです。

  • 一行目に、「○○の件について」など、すぐに内容が理解できるタイトルを付けておく。
  • 要件をなるべくシンプルに伝える。
  • ミスや勘違いを生まないよう、正確な情報を提供する。
  • 返信の要不要を書く。

電話

文章で説明するのがややこしい場合や、迅速に解決したい場合には、電話をかけるのが効果的です。

電話口に呼び出して連絡をするのは気が引ける、という方もおられますが、先述の教職ママ友が言うには「毎日大体2・3件は電話がかかってきたり自分から電話をかけるから、慣れてるし面倒とは感じない」のだとか。

注意したいのは、時間帯です。

年度始めに配られる、学校についての書類に、「電話をかけるなら何時から何時に」と書かれている場合があるので確認しておくと安心です。

娘たちの小学校では16時から17時半まで、と決まっていて、その時間内でも、出張や用事があって電話に出れない場合もあるとのこと。

面談や懇談

学校の行事として行われる面談や懇談も、先生とのコミュニケーションを取ることができる貴重な機会です。

コロナ以後、希望者制になっているところも多いようですが、可能であれば対面で話して、子どもの情報を共有しておきましょう!

時間は限られていることが多いので、聞きたいことをあらかじめリストアップしておくのも手です。もちろん、時間厳守で、遅刻は他の保護者さんに迷惑をかけるのでNGです。

また、心配事がある時など、個別で面談をしてもらうこともできます。

娘も、お友達との関係で心配があった時、先生に連絡して面談をしてもらったことがありますが、快く話を聞いてもらえ、その後は進捗を電話連絡してくれましたよ。

最後に

今回の記事を書くにあたり、娘の小学校の先生何名かにリサーチをしてみました。

私自身、PTAの役員三年目ということもあり、雑談の延長という雰囲気でリサーチをしたのですが、さまざまなお話が伺え、「こんなことも聞いたら答えてくれるのか!」と驚くと共に、「先生たちって大変なんだなあ」とつくづく実感しました。

そんな大変なお仕事をされている先生方の、頑張りの源・原動力は、子どもたちの成長を側で見られることなのだそう。(「もっとお給料が良くて、楽な仕事をしたい、と思うこととかないんですか?」なんて、ゲスい質問をした自分の愚かさが恥ずかしい…)

子どもの成長を願う「チームメイト」として、これからも学校や先生を信頼し、協力していけるいい関係を作りたいと思えるリサーチ結果でした。

「信頼していいのか」「どのくらい頼っていいのか」難しいところもある、保護者と先生の関係ですが、ご家庭ごとにいいバランスを見つけて、うまく連携ができるといいですね。

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