皆さん、こんにちは。この記事は、小学生姉妹のママで、はみっく編集部ライターが執筆しています。
今回は、キッズ携帯やキッズスマホを、子どもが安全に使うために気をつけたいことと、その対策をご紹介します。小4の長女の周りでも、スマホを使う子が増えてきて、ママ友たちの間では、子どものスマホの使い方や家庭内でのルールについての話題を、よく耳にするようになりました。
ママたちがよく言っているのが、「スマホデビューの時期にあれこれルールを作って守らせようとすると、思春期の始まりも相まって、話を聞かない・反発する」といった内容です。(うちの長女も最近私が注意をすると拗ねて睨んでくる、厄介なお年頃になってきました…)
ネットリテラシーや、情報ツールの使用ルールは、スマホデビューよりも前の段階の、親の言うことを素直に受け入れて守ろうとしてくれるうちに共有しておくべきだったよね、というのが、私を含めた高学年母の意見です…。
と、言うことで今回は、スマホデビュー前に、キッズ携帯やキッズスマホで「スマホの練習」をする必要性と、練習として使用する際にどんなところに注意すればいいかをご紹介します。
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キッズ携帯・キッズスマホの魅力とは?
この記事を読まれている方の中には「スマホの練習になるとは言え、キッズ携帯やキッズスマホを購入して、月額料金まで支払って使わせる程のことなの?」とお考えのパパ・ママもおられるのではないでしょうか。まずは、まだキッズ携帯やキッズスマホを使われていないお宅に、その魅力をお伝えしたいと思います。
位置情報共有で防犯力アップ!
キッズ携帯・キッズスマホを持つ一番の利点は、子どもの位置情報を保護者に伝えてくれる、という点です。子どもだけで出歩く機会は、入学以降、年齢が上がるたびにどんどん増えていきます。暗くなってきたのにまだ帰ってこない、いつもの下校時間よりも妙に遅い、など、親がなんとなく不安になるような事態や、実際に危険なシーンもないとは言い切れません。
子どもがどこにいるかを確認できると、迎えにも行きやすいですし、いつもと違う道を通っているなどの小さな違和感にも気づきやすくなり、防犯にもつながりますよ。
子どもの成長をサポート
キッズ携帯・キッズスマホを使って後述する「デジタル端末使用ルール」を学ぶことは、子ども自身の成長にもつながります。わが家の次女には、長女の時の反省を活かして、一年生からキッズスマホを使わせているのですが、「動画を見たいから早く宿題しよう」「いいよって言われてない人は写真に写さない」など、リテラシーやデジタル機器との付き合い方を自分なりに理解しているようです。始めの頃は、やりたい放題やっていて、その都度注意していたので、成長したなあとしみじみと感じてしまう母です(笑)
親の安心感も
一つ目の防犯力の項目でも出てきた「親の不安」。過保護すぎるのかな?と思いつつも、子どもが一人でどこかに行くとなると心配になってしまうのは、私だけではないと思います。子ども同士の付き合いもあるし、子どものやりたいことを親が押さえつけるのは良くない…と思いつつも、「◯◯公園に行ってもため池には近づいたらだめだよ!」「ここの交差点は危ないから使わないように!」などなど、心配な余りつい先回りしてあれこれ注意してしまうことも。キッズ携帯やキッズスマホがあれば、いつでも位置情報が見られる上、何かあれば子どもからもSOSを出せるという安心感が、親のメンタルをやや強くしてくれます。
意外と知らない?キッズ携帯・キッズスマホのセーフティ機能
大人用スマホを使う前に、キッズ携帯・キッズスマホを使ってみて欲しいと感じる理由の一つが、セーフティ機能が充実していることです。知っているようで、どのようなことをどの程度してくれるのか、実際に使っていないと意外と知らない機能についてご紹介します。
フィルタリング
インターネット接続のないキッズ携帯では付いていませんが、キッズスマホでは基本的に付いている安心機能がフィルタリングです。お子さんの年齢に相応しくないwebコンテンツや動画を非表示にしたり、適応年齢以上のアプリをインストールできなくするなど、子どもになるべく近づけたくない物をシャットアウトしてくれます。
最近は大人用スマホでも、未成年者が使う場合にはフィルタリングを付けることができるキャリアも増えていますが、別料金が必要なケースもあり、利用していないお家も多いのだとか。
防犯ブザー
小学生ならランドセルに取り付けて使っている子も多く、今更防犯ブザーなんていらないんじゃ?と思われがちですが、キッズ携帯・キッズスマホについている防犯ブザー機能は、大きい音が鳴るだけではない追加の機能が充実しています。例えば、防犯ブザーがなった場所の位置情報や、ブザーがなった時の周囲の音声を親のスマホに通知してくれる機能。どういう状況で防犯ブザーが鳴らされたのかが分かれば(うっかり自分で鳴らしてしまうことも多いので。)急いで子どもの安全確認をすべきタイミングかどうかがわかりやすいため、対応がしやすくなりますよ。
使用時間の制限
アプリの利用時間の制限や、端末を使えなくする時間を決めることができます。小学生には、夜の◯時以降使用禁止!や、1日に◯時間以上使わないなどの制限をかけているおうちが多いように見受けられます。将来的なスマホ依存への対策としてはもちろん、寝る前にブルーライトを浴びるのを防いだり、「不要な時にだらだら使っていたせいで、使いたいと思った時に制限時間切れだった」というケースに自分で対策を取れるようにもなりそうです。
注意したい点にはルールを決めて
位置情報やフィルタリングなどが使えても、それだけでは、不安な要素を一掃することはできません。注意すべきポイントに関しては、家族内でルールや、守れなかった場合どうするかなどをきちんと決めて安全に使えるよう配慮しましょう!
使う場所や時間
スマホを使うようになったら、親の目が届かない所で使うようになるのが心配ですよね。キッズ携帯・キッズスマホを使っているうちから、寝室には持ち込まない、平日の朝は用事がなければ使わない、などのルールを共有しておくと、スマホデビューしてからも、比較的すんなりそのままのルールを継続してもらえるようです。以前、SNSトラブルについての記事(子どものスマホデビュー、心配?SNSいじめの事例と解決策。 ...
)を書いた時に、各家庭のスマホルールの違いから起こったトラブルについても耳にしました。スマホルールは家庭内だけでなく、やりとりをするお友達がいるのであれば周りのお友達にも共有しておくと、より安心かもしれませんね。
連絡先の交換
長女の周りのお友達でも、まだ友達とは連絡先の交換をしない、と決めている子が何人かいます。「SNSいじめ」という言葉もある程、言葉だけでのやりとりは仲がこじれる原因にもなりかねません。まずはキッズ携帯・キッズスマホを使っている間に、家族や親戚など身近な大人とのやりとりから始めて、文字でのやり取りに慣れるまでは、お友達とは連絡先の交換は見合わせる、というのも一つの方法なのかな、と感じます。(うちの長女も、こちらが長文+疑問文でおくっているのに、「うん」だけで返してくるので、まだまだお友達との連絡先交換はさせられないな…と思っている所です。)
写真や情報の取り扱いについて
お友達の写真や、自分の個人情報は気軽に扱っていい物ではないという認識は、子どもに理解させるのが難しいポイントの一つでもあります。カメラ機能があればついお友達との写真を撮りたくなるし、撮ったらつい別のお友達に送りたくなってしまうのが子どもというもの…。何がだめなのか、感覚的に理解してもらうのは難しいので、具体的にルールを作っておくのがベターです。例えば、お友達が映った写真は本人以外には送らない。名前や住所がわかるような写真を撮らない・メッセージ等では教えない、など。SNSを使用していない子も多いキッズ携帯・キッズスマホユーザー(13歳以下はほとんどのSNSが利用不可です)のうちに、そのあたりのネットリテラシーも学んでおきたいですね。
おすすめキッズ携帯・キッズスマホを厳選
ここまで読んで、キッズ携帯・キッズスマホに興味を持たれた方に、オススメの端末をご紹介します。
docomo(ドコモ)KY-41C
[画像引用:NTT docomo キッズケータイKY-41C]
京セラのKY-41Cは、2023年に発売された、ドコモのキッズ携帯です。複数人でのグループメッセージ・写真送信ができる「プラスメッセージ」が使えたり、カメラ機能が付いているなど、従来のキッズ携帯よりもスマホに近い端末になっています。ドコモは、親がドコモ以外のキャリアを使っていても、キッズ携帯の見守りプランに加入ができる(一部機能制限あり)ので親が格安SIMユーザーの場合でも使いやすいのも特徴です。
Hamic MIELS(ハミックミエルス)
HamicMIELSは、キッズ携帯の安全性と、スマホの便利さの間を取った子ども用の「ファーストスマホ」です。大きな特徴は、通常の、端末を購入して通信費を月額で払うプランに加えて、端末をレンタルすることで初期費用を抑えられる「シェアプラン」があること。短期間から使いやすいので、大人用スマホに移行する前のステップとして使われるのにもいいですよね。
TONE(トーン)e22
[画像引用:TONE e22 ]
キッズスマホでweb検索すると、よく目につくのがトーンのスマホです。子どもが不適切な写真を撮ろうとしていたら、親に通知がくるなど、独自の防犯性能が充実していて、お子さんの年齢に合わせて、制限をアップデートしていけるのも嬉しい。キッズスマホとして使用する必要がなくなれば、大人用のスマホモードに切り替えることも可能なので、長く愛用できる一台になりそうです。
最後に
スマホを使い始めるまでの期間におすすめしたい、キッズ携帯・キッズスマホについてご紹介した本記事、いかがだったでしょうか。
個人的には、キッズ携帯といっても、電話しかできない昔の物からは進化していて、スマホデビューの準備にも十分 使えそうだな、という感想を持ちました。
家族でルールを作ったり、フィルタリングや時間制限の強度を話し合うなど、お子さんのスマホデビューの日までに、親子でデジタルリテラシーを向上させておくといいかもしれません。
この記事をきっかけに、キッズ携帯・キッズスマホについて、ご家族で検討してみて下さいね。