子どものスマホデビュー、心配?SNSいじめの事例と解決策。未然に防ぐ方法は?

皆さん、こんにちは。Hamic編集部ライターです。

最近の悩みは、小3の長女がやたらとスマホを欲しがること。実際に子どもがスマホを使っているママ友や、高学年のお姉さんたちに話を聞いて、検討しているところです。

そんな私が最も気になっていたのが、「SNSいじめ」というフレーズです。

自分自身が子どもだった頃には想像もできないキーワードで、なんだか不安を感じてしまうのは私だけではないはず。

ですが、今回の記事を書くにあたり、具体的に調べたり、聞き込みを行ったところ、SNSいじめは、SNS自体を正しい使い方をすれば大丈夫、ということが判明しました。

同じように不安を感じておられる保護者の皆さんにも、少しでも安心していただけるよう、私が調べた情報や体験談をシェアしたいと思います。

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意外と知らない、SNSいじめ(ネットいじめ)って?

なんとなく理解しているつもりでも、意外と具体的には知らない方も多い「SNSいじめ」。

日本ユニセフによると、SNSいじめとは、デジタル技術を利用したいじめのことで、LINEやInstagramを始めとするSNSや、ゲームアプリ上などで起きているいじめのことす。誰かを怖がらせたり、怒らせたり、恥をかかせたりすることを目的として繰り返される行動のことをさすそうです。

親として我が子や、そのまわりのお友達を見ていると、しっかりしていると思う子でも、「こうすると、こうなる」という想像力は、大人に比べるとまだまだ未発達だと感じます。

直接顔を見ないSNSでのやりとりにおいて、想像力の欠如が、知らず知らずのうちに誰かを傷つけたり、嫌な思いをさせたり、それに応酬してこじれたりして「いじめ」が起こるのかもしれません。

SNSいじめの概要と近年の発生件数

2000年ごろから、SNSの普及と共に増加し続けてきたSNSいじめ。

文部科学省が、小中高校生を対象に調査した、令和3年度の「問題行動・不登校調査結果」によると、「SNSいじめ」の件数は、2万1900件にも上り、過去最多を更新しています。産経新聞より

[出典:教育ICT化の光と影 ネットいじめ過去最多(産経新聞:2022年)]

近年急増している要因として、以下の点が指摘されています。

  • コロナ禍において、スマホの普及やICT化が進んだこと
  • 小学生に一人一台タブレット端末を配布して教育を行う「ギガスクール構想」が進んできていること

わが家も、コロナ禍での休校中に、おうち時間を少しでも楽しめるようにとタブレットを与えたところ、真っ先にLINEやTikTokをインストールし、楽しんでいました。

同じように周りでも、コロナ休校をきっかけにSNSデビューしたという子は多かったので、コロナをきっかけに、ICT機器デビューの年齢が引き下がっている=ネットリテラシー教育が不十分なユーザーが増えているように感じます。

SNSいじめの具体的な事例

ここからは、小学生の間で実際に起きたSNSいじめについての事例をいくつか紹介します。

インターネットで調べて出てくる「SNSいじめ」は、中高生の事例が多いので、そういったものに比べると、私が聞いた事案は、幼稚で他愛もないものにも感じられます。

「悪意はなかったのに」「こうなるまでにもっと話し合っていれば良かったのに」というような小さなきっかけから、事態がこじれてしまうというのが、小学生のSNSいじめの特徴なのかもしれません。

CASE1 各家庭のスマホ使用ルールの違いによるトラブル

ダンス教室の友達同士のAちゃん、Bちゃん、Cちゃん

次の発表会で同じチームになったため、LINEグループを作ってやりとりを始めました。

Aちゃんは、お家の人との取り決めで21時までしかスマホが使えないことになっています。

Cちゃんは、スマホの使用時間を制限されているため、LINEは通知で読んで、何通に一回か返信をすることで、べったり長時間スマホを触らずに済むようにしています。

21時までになるべく具体的な内容を決めてしまいたいAちゃんは、Cちゃんがスムーズに返信をくれないことにイライラするようになります。

そこで、Aちゃんは、Bちゃんとの個人トークルームに「Cちゃんの返信が遅くて何も決まらないから、2人で決めよう」と送信。

それを見たBちゃんは、Cちゃんが早く返信しようと思ってくれるかと、Aちゃんとの個人トークルームでのやりとりを、スクリーンショットに撮ってCちゃんに送信しました。

怒ったCちゃんはAちゃんに怒りのメッセージを送信。

AちゃんはBちゃんとCちゃんから仲間外れにされ、発表会を待たずに、ダンス教室を辞めてしまったそうです。

CASE2 顔の見えないやりとりによるトラブル

小学3年のD君は、インターネット回線を使用して音声でやりとりしながら戦闘ができる「フォートナイト」というゲームにハマっています。

ある日、同じクラスのお友達数人とプレイすることになり、放課後に、ゲーム上で集合しバトルを始めました。

しかし、以前からハマっていてプレイ時間も長いD君から見ると、その日一緒にプレイした友達たちはあまり上手ではなく、「ザコ!」「下手くそ!」「死んでしまえ!」など、ゲームをしている勢いに任せて暴言を吐いてしまいました。

それまでの経験から、ゲーム上でのやり取りとしては、そういった暴言を吐きあうことはよくある事と認識していたD君は、それを特に気に留めていませんでしたが、翌日から、一緒にゲームをした友達たちから無視されたり、避けられたりするようになったのだとか。

CASE3 写真やプライバシーの取り扱いに関するトラブル

小学4年のEちゃんは、ある日、別のクラスの男子に急に声をかけられました。

「Eちゃんって意外と面白いキャラなんだね!Fちゃんとのプリクラの変顔、最高におもしろくて、つい保存しちゃったー!」

驚いたEちゃんが詳しく話を聞くと、Eちゃんの親友のFちゃんが、学校で使っている「Microsoft teams」のアイコンに、EちゃんとFちゃんが2人で撮った変顔プリクラを設定しているということがわかりました。

EちゃんはFちゃんに、アイコンを変更してもらうよう話し、Fちゃんもすぐに了承。

事態は収束したかに思えましたが、Eちゃんは勝手に保存している人が他にもいるんじゃないか、みんなが自分を見て笑っているんじゃないかという心配から、学校を休みがちになり、今も保健室登校を続けています。

ーーー

SNSいじめ、と聞くと、なんとなく「うちの子はいじめられる/いじめるタイプじゃないから大丈夫かな?」と感じられる方でも、これらの事例を見ると、「こういうこと、うちの子もやりそうかも」と、感じられるかもしれません。

「何がダメなのか知らない」「こんな風にすると、相手はどう感じるか想像ができない」ために起こるSNSいじめは、どこの誰にでも起こりうる、身近な脅威とも言えます。

SNSいじめをなくすには?対処法を紹介

このように、些細なきっかけから始まるSNSいじめ。加害者側が、ネットリテラシーについて知らないことが原因で、知らず知らずのうちに加害者になってしまっているというケースも少なくありません。

SNSいじめをしない・されないためには、どのような対策をしておくといいのでしょうか。

SNSいじめ防止用の教材で対策

【画像:YouTube 文部科学省

SNSいじめは、社会問題になりつつあるため、撲滅のために様々な教材が登場しています

書籍だけでもかなりのバリエーションで出版されていて、中には漫画でさらっと学べる物も。

また、文部科学省のYouTubeチャンネルでは、SNSいじめやネットリテラシーについて、ドラマ仕立てで学べる教育用動画が公開されており、どんなところがだめかを親子で話し合う教材として活用できます。

親子で話し合う

上述の教材などを利用し、親子でSNSいじめについて話し合うことで「何がダメか」を具体的に理解してもらうことも大切です。

お子さんの性格や、やりそうなことを一番知っているパパ・ママだからこそ、一緒に話し合うことで、SNSいじめの原因につながる可能性のある部分に、あらかじめ釘を刺しておくことができるのではないかと思います。

例えば、うちの娘は、友達が遊びに来た時に、そのお友達の写真を撮りたがる事があります。

今は、私のカメラで、撮った写真はその子のお母さんに、私から送信してデータは削除していますが、もし娘が自分のスマホを持つことになった場合には、お友達と写真を撮っても、その本人以外には見せないよう伝えています。

また、以前Hamic POCKETを使用していた際に、私とメッセージのやりとりをする中で、何度か、「このメッセージ、そっけなさすぎない?怒ってるみたいに見えるよ。」「自分の言いたいことばかり送って、相手の話にリアクションしないと、相手は嫌になっちゃうかもね。」といった注意をしたことがありました。

SNSデビュー・スマホデビューをする場合には、まずは保護者の方との「試用期間」を設け、実践の中でネットリテラシーを学んでいくのも一つの手かもしれません。

と、いうわけで、わが家ではHamic POCKETの後継機種、Hamic MIELSを使用し始めました!見た目は大人用のスマホさながらのおしゃれさで、娘も満足そうなのに、見守り機能はバッチリ充実していて、親としても安心して使わせることができています。いつか大人用スマホを使うようになるまで、MIELSでスマホリテラシーをしっかり学んでもらえたらいいなあと期待しているところです。

わが家のように、「スマホデビューまでの研修期間」としてMIELSを使うのであれば、サブスク形式で使えるHamicシェアプランもありますよ。ご参考までに。

まとめ

子どもをネットに触れさせる事が不安になるようなニュースや、事案を耳にすることも多い現代ですが、それでも、子どもの中でのスマホやタブレットの普及率が上昇し続けているのは、やはり、不安を上回る便利さがあるからです。

習い事の送り迎えや、友達との待ち合わせなど、スマホがあることで安心できるシーンもたくさんあります。

SNSいじめの原因となる、ネットリテラシーをあらかじめ理解し、情報機器を防犯対策やコミュニケーションを強化できるツールとして、うまく活用していけるといいですね。

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