スマホ育児はNG?スマホ育児の理想的な取り入れ方

みなさん、こんにちは!

はみっく編集部のママライター・5歳と1歳を育てる2児の母、めぐです。

今回はスマホ育児をしているかも、と不安に思っている保護者の方に向けてスマホ育児のメリット、デメリットだけでなくスマホ育児の理想的な取り入れ方についてまとめました。

みなさんは、スマホ育児という言葉を聞いたことがありますか?

スマホ育児には2つの意味があるそうです。

1つ目は、小さな子どもにスマホを使わせること、2つ目は育児中に保護者がスマホを利用することをスマホ育児と言うそうです。

厚生労働省の調査によると2歳児の62.6%がネットで動画等を見ているそうで、私が思っていた以上の多くの子供がスマホやタブレットが身近にあることがわかりました。

また現在、子育て世代にあたる20代、30代のスマホの利用者は90%以上を超えるそうです。

私たちの生活になくてはならない存在となっているスマホとのうまい付き合い方について考えていきたいと思います。

出典:

総務省 平成30年版 情報通信白書 インターネットの利用の広がり

育児と ICT―乳幼児のスマホ依存、育児中のデジタル機器利用、育児ストレス

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ネット・スマホがある時代の子育て 乳幼児編

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スマホ育児のデメリット

最初に、スマホ育児のデメリットを見ていきましょう。

スマホ育児によるデメリットについての論文も発表されていました。

出典:

便利だけど"罪悪感"ある「スマホ育児」 発育への悪影響は“限定的” 阪大などが明らかに【大阪発】- FNNプライムオンライン

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スマホ依存になる可能性がある

乳幼児のスマホ依存についての論文を読むと、スマホ依存傾向者率は 0~6 歳の小さな子供でも11.6%もいるそうです。

その中でも、2 歳児は13.3% という高い数値が出ているそうです。

すぐにスマートフォンを使いたがる、必要もないのに、いつまでもだらだらスマホを見る、スマホをやめられず制御不能となっている状態になっている、スマホを取り上げると機嫌が悪くなり禁断症状が現れる子供もいるのだとか。

また、スマホに夢中になるあまり「スマホ見ていないよ」と嘘をつくなど生活上のトラブルも出てしまう事もあるそうです。

母親のスマホ依存傾向度が高ければ、子供の依存傾向度も高いとデータにも出ているようで、子供だけの問題ではなく保護者も気を付けなくてはいけないと思いました。

親子のコミュニケーションに影響が出る可能性がある

保護者がスマホ等の画面を閲覧する時間が親子間のコミュニケーションや交流を阻害することを、テクノフェレンスと呼ぶそうです。

アメリカでの調査によると、約半数にあたる48.0%の親が一日に3回以上のテクノフェレンスが発生していると回答したそうです。

しかも他にも影響があり、子供の抑うつや社会的引きこもり、攻撃、癇癪、多動性といった問題行動への関連があると結果が出ているそうです。

脳に影響が出る可能性がある

脳の中にある前帯状皮質、眼窩前頭皮質などの神経の回路が、縮んで働かなくなることが発見されているそうです。

大人の場合、ゲームやスマホ依存になると麻薬や覚醒剤と同じくらいの危険性があるとも言われているそうで、子供のうちから気をつけておきたいなと思いました。

科学的な証拠はまだないようですが、将来的な発達に対する安全性の証明もされていないとのことなので、注意したいなと思いました。

コミュニケーション機能など低下する可能性がある

大阪大学や浜松医科大学のチームが「2歳児にスマホを1日1時間以上見ると4歳になった時にどのような影響がでるか」を研究した結果がありました。

実は、2歳までのスマホを見る時間が長い場合でも、あいさつなどの社会機能は低下しなかったそうです。

しかし自分の意見が言えるなどのコミュニケーション機能、片づけなどの日常生活機能はやや低下という結果が出てしまったそうです。

日常生活機能については、外遊びを1日30分、週6日すると悪影響が大幅に軽減出来るそうですよ。

親子の時間が奪われてしまう可能性がある

私の場合、子供の検診の時に「スマホに子守りをさせないで!」というポスターを見かけてから、子供が小さい時にはスマホを見せるのは問題なのだと思っていました。

ポスターには、親子の会話の時間や体験が奪われる、赤ちゃんの興味関心を無視していると書かれていたので、子育ての時間を後悔したくないなと子供に見せないようにしていました。

ある時、2歳児がいる友人親子と遊んだ時のこと。

子供自身がスマホでYouTubeから好きな動画を選んで、音楽に合わせて楽しそうに手拍子をしている様子を見かけました。

ずっとスマホを見せていては、親子の時間が奪われてしまうかもしれません。

しかし、使い方によってはスマホを見せてもいいのでは?と私自身の意識を変えることになった出来事でした。

出典:スマホに子守りをさせないで ポスター 日本小児科医会

スマホ育児のメリット

スマホ育児を行っているママは、利用していないママと比較して育児ストレスが高いのだとか。

忙しい毎日を過ごす中、少しでも育児の負担 を軽減してくれるパートナーとしてスマホを活用できたら有難いですよね。

スマホ育児についての論文やシンポジウムのまとめを読んでみると、スマホ育児にはデメリットはあるようですが、全てに悪い影響が出るというわけではないようです。

スマホ育児のメリットをみていきましょう。

出典:

「スマホ育児」批判に明確な根拠はない…小児科医が力説「スマホが親子にもたらすこれだけのメリット」 

母親の「スマホ育児」を悪とは断定できないワケ 適切な使い方さえすれば「大きな味方」になる

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様々な情報に触れることで知識が増えるきっかけになる

ママ友にオススメされたのは、本の読み聞かせをしてくれるスマホのアプリです。

本を買いに行ったり図書館に行く手間が無く、本を読むよりもスマホの方が手軽なのだとか。

新作やランキングが表示されるので、好みに偏ることなく本を読めるというメリットもあると教えてもらいました。

また博物館や水族館の映像提供や展示物を見てバーチャルで館内を見学できるサイトもあるそうで、活用出来たらいいなと思いました。

手軽に楽しむ事が出来る

たとえば子供が習い事に行くと月謝などのお金や送り迎えの手間もかかってしまいますよね。

スマホなら自分の好きな時に好きな場所で、手軽に楽しめることが出来ます。楽器を持っていなくてもスマホで演奏や作曲が出来たり、絵を描いたり、外国語を学んだりとスマホひとつで楽しむことが出来るようです。

本物に触れる経験も大事だと思いますが、手軽さを考えるとスマホには敵わないのではないでしょうか。

学びのサポートになる

スマホを活用すれば、学習障害や身体障害のある子供の学びをサポートすることもできるそうです。

たとえば、文章を読み上げてくれるソフトを利用したり、計算だけができない場合は、計算のみをソフトに頼るという使い方も出来るようです。

また、紙での学習よりも視覚的にわかりやすいスマホを使えば、楽しく学ぶきっかけにもなるのではないでしょうか。

保護者が学びをサポートするには難しい部分もスマホに頼って能力を伸ばせるなど、スマホ育児ならではのメリットもありそうです。

イヤイヤ期に手助けになる

アンケートによると、子供にスマホを見せる場面として

  • 電車やバスなどの公共交通機関やレストランなどの公共の場にいるとき
  • 家で静かに過ごさせるため
  • 怒ったり不機嫌なお子さんをなだめたり落ち着かせたりするため
  • 自分が家事をするときの子守り代わりとして

このような場面で使われる事が多いようです。

その中でも、電車やバスなどの公共交通機関やレストランなどの公共の場にいるときに使うのは ” 2歳児 ” がいる方が最も多かったそうです。

2歳というと、イヤイヤ期を迎える子供も多いのでは。

外出先でイヤイヤ言い出して騒いで困ってしまった、ママやパパがどんなに頑張っても機嫌を損ねてしまってどうしようもならなかったという経験がある方もいると思います。

そういう時は、スマホが役に立つのではと感じました。

出典:育児と ICT―乳幼児のスマホ依存、育児中のデジタル機器利用、育児ストレス

スマホ育児の理想的な取り入れ方

スマホ育児にはデメリット、メリットどちらあるようですね。

スマホを使うには子供と約束を決めてから取り入れるのが良さそうです。

それでは、理想的な取り入れ方をみていきましょう。

出典:

便利だけど"罪悪感"ある「スマホ育児」 発育への悪影響は“限定的” 阪大などが明らかに【大阪発】

母親の「スマホ育児」を悪とは断定できないワケ-東洋経済ONLINE

時間を決めて使用する

スマホは、触り始めたらやめられなくなり子供も依存しやすい傾向にあるようです。

自分で約束を守る努力や我慢する自制心が育つのは8歳から10歳ぐらいと言われているそうなので、小さい子供は保護者がスマホを使用する時間を管理してうまく取り入れたいですね。

特にゲームは依存性が非常に高いようなので、スマホを使うならゲーム以外で使うのが良いのかなと思いました。

アラームが鳴ったら終わりにする、スマホの利用時間を制限できる機能を活用するなど、子供にも時間の区切りがわかりやすい工夫をしておくといいのでは。

内容を確認してから子供に見せる

YouTubeの場合、非公式に子供に人気のキャラクターを使って、子供に見せたくないような内容の動画が作っている人がいるそうです。

大人が見たらおもしろい動画でも、子供にとってショッキングな内容のものもあるようなので、見せる前によく確認した方が良いと聞きました。

子供向けのキャラクターが使われていても公式チャンネルの動画以外は、保護者が内容を吟味して見せた方が良いと思いました。

また、子供と一緒に見られない場合でも他の動画は見ないように約束しておくと良いかもしれませんね。

見終わったら消す

大人でもとくに用事がなくてもだらだらとスマホを見てしまうことはありますよね。

子供と見る場合、見終わったら消す、要らない情報は遮断するという習慣をつけるが良いのだとか。

1つ見たらスマホを消す、15分見たら消すなど見る前に子供と約束しておきたいですね。

さいごに

いかがでしたか。

今回はスマホ育児についてのデメリット、メリット、理想的な取り入れ方についてまとめました。

私の場合、スマホに子守りをさせないで!のポスターを見てから、スマホを見せるのは悪いことなんだと思い込んでいました。

しかし本や動物園では知ることが出来なかった、動物の鳴き声をスマホで聞いたりとスマホがあるからこそ出来る経験もあり、うまく取り入れたらいいのではと思うようになりました。

また子供の前でスマホを触る時、天気予報見たいからスマホ見るね、メールをしたいからスマホ見るねと子供に声をかけてから使うといいよと保健師さんから聞いたことがあるので実践したいと思いました。

子育て世代の私たちには生活の一部にもなっているスマホ。

子供と使う時は時間などの約束を決めて、うまく取り入れていけたらいいですね。

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