
こんにちは!
Hamic編集部 パパライターのしゅんやです。
小学3年生(長男)と年少の男(次男)の父親です。
先日、長男のダンス発表会に行ってきました!
長男は、水泳とダンスの習いごとをしているのですが、コロナの影響もありダンスの発表会などがなかなか開催されずモチベーションが下がっていたため、3月で辞めようかと本人も考えていました。
ところが、発表会で1000人規模のホールでダンスを初めて踊ったことで心境は一変し、やっぱり続けたい!水泳をやめて本気で続けたい!との意向が。
これを受け、水泳をやめてダンスを続けることになりました。(水泳は強化選手コースでしたので、親としては少しもったいない気もしますが、やっぱり本人の意見は尊重すべきですよね・・・!)
コロナによる制限も落ち着きつつあるので、子ども達がたくさんの経験をし様々な気づきを得られるよう、このような機会がどんどん増えることを期待しています。
さて、今回はスマホ依存に関してお話いたします!
スマホ依存とは具体的にどんな状態?うちの子にも関係ありそう?依存するとどうなるの?など、調査してまとめてみましたので、ご参考になれば嬉しいです。
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スマホ依存とは?
スマホ依存とは、「スマートフォンを使い続けることで昼と夜が逆転する、成績が著しく下がるなど様々な問題が起きているにも関わらず、使用することをやめられず、スマートフォンが使用できない状況が続くとイライラし落ち着かなくなるなど、精神的に依存してしまう状態」のことを言うそうです。
スマートフォンは毎日欠かさず使いますよね?
私たちにとって非常に身近なものとなっており、ゲームやSNSなどで簡単に楽しむことができ、興味や関心が刺激され続けると思います。
さらに楽しみを求めて長い時間使用したくなり、自分の力ではやめられなくなってしまうことで依存状態に入ってしまうそうです。
依存状態が長引くと深刻な引きこもりに至ることもあり、このためスマホ依存は速やかな治療が必要と考えられています。
スマホ依存の子供の割合
内閣府(2022)の「⻘少年のインターネット利⽤環境実態調査」によると、子どもがスマホなどのデジタル機器を用いてインターネットを利用する割合は年々増加を続けています。
令和3年度には満10歳から満17歳の子どものインターネット利用率はどの学校区分でも90%以上を超え、小学生(10歳以上)は96.0%、中学生は98.2%、高校生は99.2%とほとんどの子どもが利用中と回答しています。
低年齢層の子ども(0歳から満9歳)でも、73.4%がインターネットを利用していると回答しました。
通園中の子ども(0歳から6歳)では70.4%、小学生(6歳から9歳)では89.1%の利用率だそうで、低年齢層の子供たちにとってもインターネットが身近であることがこのデータよりですね明らかですね。
新しい生活様式がはじまり、家で過ごす時間が増えるなかで、子どもたちのネット依存が増加しているそうです。
兵庫県立大学環境人間学部准教授で、スマホ時代の子どもたちへの支援方策を探るソーシャルメディア研究会の竹内和雄先生が大阪府で行った調査によると、2019年と2020年のネット依存率を比較すると、小学生は10.2%から13.7%へ、中学生は15.3%から18.9%へ、高校生は19.3%から28.5%と増加しているという結果が出ているとのことです。
スマホ依存チェックリスト
まずは、下記チェックリストを参考にいくつ当てはまるかチェックしてみてください!
チェックリスト
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あなたはいくつ当てはまりましたでしょうか?
当てはまった項目により依存度がわかります。
0~2:依存していない 3~5:やや依存している 6~8:依存している 9~10:かなり依存
私は、3項目(①③⑨)当てはまり、やや依存しているとの結果!
出典の調査結果を見てみると、「やや依存している(3~5項目が該当)」40.0%が最多で、「依存している(6~8項目が該当)」32.0%、「かなり依存している(9項目以上が該当)」7.6%とのことで、合計すると79.6%が“依存”(3項目以上が該当)と判定できます。
約8割もの人がスマホ依存に該当するとは、予想以上でした。
大人でこの結果ですから、子どもの好きなように使わせたら高確率で依存してしまいそうですよね・・・
こんなことに影響する!スマホ依存の恐ろしさ
睡眠不足
スマホ依存症になった結果、夜遅い時間まで友達とSNSによるコミュニケーションをとったり、ゲームに時間を忘れて夢中になることから、睡眠時間の減少に繋がってしまうこともあります。
その結果、疲労感の蓄積や昼間の眠気が問題になり、記憶力の低下も起きます。
寝不足が長期に渡り続くと睡眠負債が発症する上、自分では症状に気づかないこともあるそうなので要注意です。
また、寝る前にスマホを使うことで、光刺激を受け体内時計を調節しているメラトニンの分泌が低下することが判っており、特に夜間帯に浴びるブルーライトは影響が大きいことが分かっています。
健康被害
スマホはさほど重くないため、片手で支えながら操作する方がほとんどではないかと思います。
ただ、持ち方によっては手指に少なくない負担と不自然な動作を強いることになり、腱鞘炎を引き起こす可能性があるそうです。
また、長時間画面を見下ろし続けることで、首や肩が凝ったりストレートネックの原因にもつながります。
画面をずっと凝視すれば自然に瞬きが減り、眼精疲労やドライアイになる可能性もあります。
経済的・社会的トラブル
上記の睡眠不足や健康被害が、遅刻や欠勤、不登校などを引き起こす可能性があります。
集中力が低下すれば、学業不振や仕事のパフォーマンス低下につながることもあるでしょう。
学生なら留年や退学、社会人なら失業するリスクも。
また、判断能力が欠如した状態で課金サービスのあるゲームを遊ぶなどすれば、ついつい気軽に課金してしまい、予想外に高額な請求が来てしまうということもあるかもしれません。
このような生活に陥れば、家族や周囲との人間関係の悪化、ひきこもり、言動が荒くなるなど、様々なトラブルを引き起こすリスクがあり、一時的とは言え人生を壊す危険すらあるように思います。
スマホ依存の治し方
家庭での利用ルール作り
子どもが自立してデジタル機器を利用できるようになるまでに必要なことは、子どもと保護者の両方が納得できる家庭内での利用ルール作りとそれをきちんと運用することだと思います。
子どもが低年齢のうちはリテラシーもまだ低いため、保護者からルールを提示する必要がありますが、子どもの年齢が上がれば上がるほどルールへの納得感が重要になります。
子どもと保護者とでよく話し合い、双方ともに合意できるルールを作ることが必要だと思います。
また、ルールは最初から完璧なものを目指して設定するのではなく、ルール違反があった場合や子どもからの要求に応じて都度見直しの機会を設け、子どもの状況や成長に合わせて修正していくのが良いですね。
はじめから具体的なルールを決めるとなるとなかなか難しいと思いますので、参考までにチェック項目を挙げてみました。
これらをもとにルールを考えてみてはいかがでしょうか。
①どの機器を使用するか
子どもがどの機器を使用するのか明らかにします。
スマホやゲーム機だけでなく、学習用タブレットも含めてリストアップすると良いでしょう。
ex. スマホ、ゲーム機、PC、学習用タブレット
②何のために使うのか
子どもがデジタル機器を使い何をするのか・したいのかを把握しておくことで、どのようなトラブルが発生し得るかの予測や傾向を掴むことができると思います。
ex.オンラインゲーム、家族・友人との連絡、ネットサーフィン
③何時間使うのか
子どもがいつ、どのくらいの時間ならデジタル機器を利用して良いのかをルールに含めるのがおすすめです。
また利用可能な時間内であっても、優先して欲しい活動(食事や入浴など)があれば、中断してもらうようあらかじめ決めておくのも有効だと思います。
ex. 平日は15時から20時までの間の1時間、休日は10時から17時までの間で2時間。食事・入浴・外出がある場合はそちらを優先させる
④どこで使うのか
家庭内でデジタル機器を利用してもよい場所を決めておきます。
夜間は機器の充電場所を家族の共有スペースにするなどして、デジタル機器を自室に持ち込ませないよう工夫してみてはいかがでしょうか。
ex.利用・充電場所はリビングルームのみ
⑤課金に関して
ゲーム内のアイテムやスタンプなどを購入する場合には、誰のお金をどの支払い方法で使用するのかしっかり確認しておきましょう。
特に保護者のデジタル機器を貸与している場合は、カード情報が自動で入力されるようになってしまっていないか等の確認を忘れずに。
⑥ペナルティ
大人でもルールが守れない人もいるくらいですから子供ならなおさらです。
ルールを守らなかったからと言って、何の話し合いもなしに一方的に取り上げたり返したりするのは、あまりよくないと思います。
利用を禁止にするのであれば、何をしてしまったらいつまで禁止になるのか、子どもにも見通しの立てやすい形でルールを設けましょう。
ex. 利用時間の制限を超過して利用を続けた場合は、翌日の利用はなし
ペアレンタルコントロールアプリの活用
子どもが適切にルールを運用しているかを確認するために、四六時中、子どもを直接監視する訳にもいきません。
子どものスマホやインターネット利用状況を把握し過度な利用を防ぐには、ペアレンタルコントロールアプリの導入がおすすめです。
保護者のスマホやPCから子どもにとって不適切なアプリのブロック、ゲームアプリの利用時間制限、アプリの利用状況の確認ができるようになりますよ。
Google ファミリーリンクやノートンファミリーなどのアプリを活用し、適宜確認してみてはいかがでしょうか。
さいごに
調査を進めていくと、想像以上にスマホ依存に陥ることは怖いことだと知りました。
大人でもスマホを見ているとあっという間に時間が過ぎますし、のめりこんでしまいます。
子供は感受性が豊かなので、大人よりもさらに容易にのめりこんでしまう可能性があるため、事前の対策が必要だと思います。
まずは、子どもがスマホ依存にならないように、しっかりとルールを作って守ってもらうことが大切ですね。
我が家でも早速ルールを見直して、スマホを健全に活用できるよう取り組んでいこうと思います!