あなたの子どもは大丈夫?小学生のスマホ依存の治し方

こんにちは!小学3年生(長男)と年少の男(次男)の父親で、Hamic編集部 パパライターのしゅんやです。

今回はスマホ依存に関してのお話です。息子と同じくらいの年齢の子でも、スマホを持っている子が多くなっている昨今。購入を検討されているおうちなら、スマホ依存についても懸念されているのではないでしょうか。

この記事では、スマホ依存とは具体的にどんな状態?うちの子にも関係ありそう?依存するとどうなるの?など、調査してまとめてみましたので、ご参考になれば嬉しいです。

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スマホ依存/スマホ依存症とは?

スマホ依存とは、「スマートフォンを使い続けることで、昼と夜が逆転する・成績が著しく下がるなど様々な問題が起きているにも関わらず、使用することをやめられず、使用できない状況が続くとイライラし落ち着かなくなるなど、精神的に依存してしまう状態」のことを言います。

私たちにとって非常に身近で、興味や関心が刺激され続けるスマホ。長い時間使用していると、自分の力ではやめられなくなってしまい、依存状態に入ってしまうそうです。

速やかに治療を行わないと、依存状態が長引き、引きこもりになったり日常生活に支障をきたすことも。

スマホ依存の子どもの割合

内閣府(2022)の「⻘少年のインターネット利⽤環境実態調査」によると、子どもがスマホなどのデジタル機器を用いてインターネットを利用する割合は年々増加を続けています。

令和3年度には満10歳から満17歳の子どものインターネット利用率はどの学校区分でも90%以上を超え、小学生(10歳以上)は96.0%、中学生は98.2%、高校生は99.2%とほとんどの子どもが利用していることがわかります。

低年齢層の子どもでも、通園中の子ども(0歳から6歳)では70.4%、小学生(6歳から9歳)では89.1%の利用率だそうで、小さい頃からインターネットを利用している子がどんどん増えているんですね。

2019年と2020年のネット依存率を比較した調査(参考:KDDI 【スマホ依存率が増加中…現役高校生にスマホとのつき合い方を直撃インタビュー】)では、小学生は10.2%から13.7%へ、中学生は15.3%から18.9%へ、高校生は19.3%から28.5%と増加しているという結果も出ています。スマホ依存は、これからますます「他人ごと」ではなくなっていきそうです。

スマホ依存チェックリスト

まずは、下記チェックリストを参考にいくつ当てはまるかチェックしてみてください!

出典:スマホ依存度チェックリスト

 チェックリスト
  1. スマホを見ているうちに無意識に時間がたっている
  2. 人と話すことよりもSNS、メールすることが多い
  3. 特に用がなくてもスマホをチェックしていることがある
  4. お風呂に入るときにスマホをお風呂に持ち込む
  5. スマホ画面を見ながら人と会話することがある
  6. 運転など集中力が必要な作業の間もスマホを触ることがある
  7. スマホなしでは1日過ごせないと思う
  8. スマホがないと一日落ち着かない
  9. 少し時間が空くとスマホを開いている
  10. 購入時よりスマホの使用時間が増えている

あなたはいくつ当てはまりましたか?

当てはまった項目の数で依存度がわかります。

  • 0~2:依存していない
  • 3~5:やや依存している
  • 6~8:依存している
  • 9~10:かなり依存

私は、3項目(①③⑨)当てはまり、やや依存しているとの結果!

出典の調査結果を見てみると、「やや依存している(3~5項目が該当)」40.0%が最多で、「依存している(6~8項目が該当)」32.0%、「かなり依存している(9項目以上が該当)」7.6%とのことで、合計すると79.6%が“依存”(3項目以上が該当)と判定できます。

約8割もの人がスマホ依存に該当するとは、予想以上でした。

大人でこの結果ですから、子どもの好きなように使わせたら高確率で依存してしまいそうですよね・・・

こんなことに影響する!スマホ依存の恐ろしさ

睡眠不足

スマホ依存症になった結果、夜遅い時間までSNSや、ゲームに時間を忘れて夢中になることから、睡眠時間の減少に繋がってしまうこともあります。

その結果、疲労感の蓄積や昼間の眠気が問題になり、記憶力の低下や睡眠負債が発症する可能性も。

また、寝る前にスマホを使うと、光刺激により、体内時計を調節しているメラトニンの分泌が低下することが判っており、特に夜間帯に浴びるブルーライトは影響が大きいことが分かっています。

健康被害

そんなに重くは感じないスマホですが、長時間使用すると、手指に負担がかかり、腱鞘炎を引き起こす可能性も。

また、長時間画面を見下ろし続けることで、首や肩が凝ったりストレートネックの原因にもつながります。

画面をずっと凝視すれば自然に瞬きが減り、眼精疲労やドライアイになる可能性もあります。

不登校や学業不振など社会的トラブル

上記の睡眠不足や健康被害が、遅刻や不登校・学業不振や仕事のパフォーマンス低下につながる恐れもあります。

また、判断能力が欠如した状態で課金サービスのあるゲームを遊ぶなどすれば、ついつい気軽に課金してしまい、予想外に高額な請求が来てしまうということもあるかもしれません。

このような生活に陥れば、家族や周囲との人間関係の悪化、ひきこもり、言動が荒くなるなど、様々なトラブルを引き起こすリスクがあり、一時的とは言え人生を壊す危険すらあるように思います。

スマホ依存の対策と治し方

家庭での利用ルール作り

子どもが自立してデジタル機器を利用できるようになるまでに必要なことは、子どもと保護者の両方が納得できる家庭内での「利用ルール作りと運用」だと思います。

子どもが低年齢のうちはリテラシーもまだ低いため、保護者からルールを提示する必要がありますが、子どもの年齢が上がれば上がるほどルールへの納得感が重要になります。

子どもと保護者とでよく話し合い、双方ともに合意できるルールを作ることが必要だと思います。

ルールは最初から完璧なものを目指して設定する必要はありません。ルール違反があった場合や子どもからの要求に応じて都度見直しの機会を設け、子どもの状況や成長に合わせて修正していくのが良いですね。

はじめから具体的なルールを決めるとなるとなかなか難しいと思いますので、参考までにチェック項目を挙げてみました。

これらをもとにルールを考えてみてはいかがでしょうか。

①どの機器を使用するか

子どもがどの機器を使用するのか明らかにします。

スマホやゲーム機だけでなく、学習用タブレットも含めてリストアップすると良いでしょう。

ex. スマホ、ゲーム機、PC、学習用タブレット

②何のために使うのか

子どもがデジタル機器を使い何をするのか・したいのかを把握しておくことで、どのようなトラブルが発生し得るかの予測や傾向を掴むことができると思います。

ex.オンラインゲーム、家族・友人との連絡、ネットサーフィン

③何時間使うのか

子どもがいつ、どのくらいの時間ならデジタル機器を利用して良いのかをルールに含めるのがおすすめです。

また利用可能な時間内であっても、優先して欲しい活動(食事や入浴など)があれば、中断してもらうようあらかじめ決めておくのも有効だと思います。

ex. 平日は15時から20時までの間の1時間、休日は10時から17時までの間で2時間。食事・入浴・外出がある場合はそちらを優先させる

④どこで使うのか

家庭内でデジタル機器を利用してもよい場所を決めておきます。

夜間は機器の充電場所を家族の共有スペースにするなどして、デジタル機器を自室に持ち込ませないよう工夫してみてはいかがでしょうか。

ex.利用・充電場所はリビングルームのみ

⑤課金に関して

ゲーム内のアイテムやスタンプなどを購入する場合には、誰のお金をどの支払い方法で使用するのかしっかり確認しておきましょう。

特に保護者のデジタル機器を貸与している場合は、カード情報が自動で入力されるようになってしまっていないか等の確認を忘れずに。

⑥ペナルティ

大人でもルールが守れない人もいるくらいですから子どもならなおさらです。

ルールを守らなかったからと言って、一方的に取り上げたり返したりするのではなく、何をしてしまったらいつまで禁止になるのか、子どもにも見通しの立てやすい形でルールを設けましょう。

ex. 利用時間の制限を超過して利用を続けた場合は、翌日の利用はなし

ペアレンタルコントロールアプリの活用

子どもが適切にルールを運用しているかを確認するために、四六時中、子どもを直接監視する訳にもいきません。

子どものスマホやインターネット利用状況を把握し過度な利用を防ぐには、ペアレンタルコントロールアプリの導入がおすすめです。

保護者のスマホやPCから子どもにとって不適切なアプリのブロック、ゲームアプリの利用時間制限、アプリの利用状況の確認ができるようになりますよ。

Google ファミリーリンクノートンファミリーなどのアプリを活用し、適宜確認してみてはいかがでしょうか。

【番外編】スマホリテラシーやルールを学べる端末を使う 

すでにお子さん用の端末があるおうちも多いとは思いますが、保護者のスマホをシェアしているおうちや、今現在お子さんにスマホを購入するか迷っているおうちにおすすめしたいのが、弊社の「Hamic MIELS」です。

程よく保護者が見守れて、利用制限をすることもできるプレスマホという位置付けの端末なので、ネットリテラシーやスマホを使う上でのルールを学ぶ子どもにぴったりな機能性になっています。

「スマホを欲しがっているけど、使いすぎないか心配」というご家庭には、短期間からサブスク形式で使えるHamicシェアプラン」もありますよ。

さいごに

調査を進めていくと、想像以上にスマホ依存に陥ることは怖いことだと知りました。

大人でもスマホを見ているとあっという間に時間が過ぎますし、のめりこんでしまいます。

子どもは感受性が豊かなので、大人よりもさらに容易にのめりこんでしまう可能性があるため、事前の対策が必要だと思います。

まずは、子どもがスマホ依存にならないように、しっかりとルールを作って守ってもらうことが大切ですね。

我が家でも早速ルールを見直して、スマホを健全に活用できるよう取り組んでいこうと思います!

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