
小学生の子供を持つ親の悩み・・“忘れ物”。
「宿題を机の上に置きっぱなし」「タブレットを充電したまま放置」などなど呆れるくらい忘れ物が多く頭を悩ませているのではないかと思います。
幼稚園から小学校に上がると、自分で準備するよう小学校でも指導されているようですが、小1の頃は不安なので親も一緒に準備するため忘れ物は比較的少ないと思いますが、親の手が離れる小2頃からは特に忘れ物が多いように感じています。
申し遅れましたが、私は小3(長男)と年少(次男)の父親です。
来年度からPTAの副会長を務めることとなり小学校とのつながりが増えそうなので非常に楽しみにしている研究職の会社員です。
この記事では、小学生がなぜ忘れ物を繰り返すのか?繰り返さないためにはどのようなことに気をつけるべきか?をお話しできればと思います。
そして、この記事を読んだみなさんが、子供が準備できるようになるにはどのように教えるべきか?子供が忘れ物をした際はどのように対応すべきか?が分かるのではないかと思います。
子どもが忘れ物を繰り返してしまう原因は?
なぜ忘れ物を繰り返してしまうのでしょうか?
いろいろと調べていくと小学生が忘れ物を繰り返してしまうのはそれほどおかしなことではないようです。
原因1 “必要だということを忘れてしまうから”
そもそもの持ち物がわからないために持参物がピンとこない
原因2 “忘れても問題ないと思っているから”
私たち保護者と一緒に「忘れ物したらどうなるか?」「どんな気持ちになるか?」「どんな迷惑をかけるか」子供と一緒に考える必要がありますね。
原因3 “準備する余裕がない”
学校から帰ってきて、宿題して、友達と遊んで、習い事して・・など意外と小学生も社会人同様に多忙です。
そんなたくさんやることを終わらしたあと、最後に明日の準備となると疲れてしまい注意力が弱まっている可能性があります。
こんな特徴には要注意!?忘れ物を繰り返しがちな子の特徴は?
特徴1 “後回しにする癖がある”
次の日の準備をせずに友達と遊びに行き、習い事に出かけたしてそのままご飯食べて、お風呂に入って寝てしまうと次の日の朝に時間に追われながら焦りながら準備することとなります。
いったん後回しにすることで気持ちは楽になりますが、かえって朝準備にかけられる時間が少なくなり、冷静に持ち物を確認することができず忘れ物をしてしまいます。
特徴2 “集中力がなく気が散りやすい”
次の日の準備をしているときにTVを見たり、ゲームやタブレットを手に取ったり意識がそれていることはないでしょうか?
誘惑の多い場所で準備をしているとそもそも何をしていたのか忘れてしまうかもしません。
また、余計なことを考えて準備していると必要でないものを準備してしまうかもしれません。
特徴3 “整理整頓ができない”
私の息子のランドセルや机の中身をみたとき中身はぐちゃぐちゃでプリントは折れ曲がっていたりと衝撃を受けた経験があります。
とはいえ、なかなか整理整頓が得意な小学生に出会う機会がないのが正直なところですが・・・(男だからですかね??私も恥ずかしながら整理整頓は苦手でした)。
とはいえ、整理整頓できていなければ探す必要がでてきて、面倒になってしまい忘れ物につながります。
子どもの忘れ物防止策
子供との対話を大切にする
忘れ物の多い子には適度に適切なタイミングで声がけすることが重要だと思います。
まずは、翌日の持ち物に関して「時間割確認した?」「宿題いれた?」「先生が持ってきて?って言ってたものない?」など次の日の学校のことをイメージさせることで忘れ物が減るのではないかと思います。
ただし、ゲームやTVを見ているときはNGです。
完全に上の空で返事をしているケースが多いからです。
夕食おわりまたは入浴後などがベストではないでしょうか。
学校の準備をルーティーン化する
学校が終わりかえって来てからのスケジュールを決めることをお勧めします。
学校の準備をするタイミングは、”帰宅後” ”宿題後” ”習い事の後” ”夕食の後” ”入浴後” ”就寝前” “起床後” ”朝食後”など各ご家庭それぞれだと思います。
ただ当日の準備は避けたほうが良いです。
朝少しでも寝坊した際は、準備するための時間や忘れ物を確認する時間を十分にとることができず、焦りが生じるため忘れ物が多くなる傾向にあります。
準備は前日に行い、当日の朝再度かるく確認するぐらいが忘れ物を減らすポイントになるのではないでしょうか?
はじめは、子供と話しながら無理のない程度に一緒にルーティーン化することをお勧めします。
きっとそれが定着につながると思います。
モノの整理整頓
普段から学校で使用するものを整理整頓しわかりやすくすることは忘れ物対策に効果的です。
整理整頓しておくことで、どこに何があるのか自分で把握できるため、どこにあるのかわからないということを減らすことができます。
ただ、なかなか子供だけでは整理整頓できるものではありませんので、最初のうちは親が手伝うことが必要かと思います。(整理整頓が苦手な親御さんもいるかとは思いますが・・)
学校のものは1か所にまとめておくことが重要です。
子供一緒に収納場所を決めましょう!
番外編:子どもが利用する端末を上手く活用
子どもが使う端末にリマインドアプリを入れる等の活用方法の紹介
(定時に明日の持ち物の確認と準備をする等)
こどもが小学校に入学してから驚いたことは、私の小学生のころと異なり連絡帳がないことです。
私が小学生の頃は終わりの会で先生が明日の持ち物を口頭で話すため必死に連絡帳に記載した記憶があります。
今はそんな時代ではないみたいです。
毎日持ち物および宿題が先生からロイロノートアプリでタブレットに送られてきており、それを確認し宿題や学校の準備をしています(親にも送られてきます)。
また音楽の宿題を録音、国語の朗読を録音、日々の体温送信など送るときタブレットを開いており、何度も準備物を確認できるようになっています。
今の世の中はハイテクすぎる。
忘れ物に対し保護者がしない方が良いこと
忘れ物を届ける
子供が忘れ物をした際、親が学校まで忘れ物を届けることはやめたほうが良いです。
忘れ物をしても親が届けてくれると子供が思うようになってしまった場合、子供の忘れ物に対する意識がなくなり、忘れものをしないようにする意識が芽生えない可能性があります。
子供の代わりに持ち物の準備をしない
子供が忘れ物を繰り返すので、「私が準備したほうが確実だ」「私が準備したほうが早い」「私が準備したほうがイライラしない」とお思いかもしれません。
しかしこれはグッとこらえることが大切です。
何事も経験です。忘れ物をするという失敗も経験の一部ですから経験させましょう。
仮に、親が準備したにも関わらず忘れ物があった場合、忘れ物を親の責任にしてくる可能性もありやめたほうがよいと思います。
忘れ物に対して怒る
「どうして忘れたのか?」と親から子供が言われても理由は答えられないはずです。
そもそも理由がわかっていれば忘れ物なんてしないはずです。
この「どうして」は過去に向かって原因を追究するマイナスの言葉で、この言葉をかけられると言い訳を考えます。
「どうして」ではなく「どうしたら」に変えてみるのはいかがでしょうか?
「どうしたら」は未来に向かって解決を促す言葉なので、子供も少し考え始め思考力を育てるいい機会かもしれませんよ。
まとめ
子供の忘れ物は、親のサポートと子供自身の経験で改善していくと思います。
忘れ物をするのも経験ですから、どうして?ではなくどうしたら忘れ物を減らせるかな?と子供に考えさせるのが一番の解消法ではないかと思います。
そんな偉そうなこと言いながら、大人だって忘れ物するときありますよね?(笑)
有名なエビングハウスの忘却曲線では、覚えた後1時間で約6割忘れてしまいます。
人間は忘れる生き物です。重要だと思ったことしか脳に残りません。
忘れ物をしないこと=とても重要なこと、と脳に残るまで根気強く子供と向きあう必要がありそうですね!