「キッズ携帯があるから安心」はNG!家族で考えたい災害時のルール

皆さん、こんにちは。
小学生姉妹のママ兼、はみっく編集部ライターです。

突然ですが、我が家と同じく、小学生のお子さんがおられる皆さんは、地震や水害等の災害が起きた時に、子どもだけで判断をしないといけない状況だったらどうするか、考えたことはありますか?

実はわが家、少し前に小学生姉妹が登校中に警報が発令され、大パニック(母が…)になったことがありました。

「災害時に役に立つ」と登下校の際に持ち込みを認められているキッズ携帯ですが、当然「持っているだけで安心」というものではありません。突然の事態が起きた時、きちんと使いこなせるかは、通常時に「こんな時にはこうしよう」と家族で話し合えているかどうかにかかっています!

この記事では、災害時にどう対処するか、周りのお家はどんな取り決めをしているか、リサーチをしてみましたので参考にしてみて下さいね。

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子どもだけでいる時に災害が起きた時の対処手順

家族で過ごしている時や、学校にいる時は、大人の指示で対処ができますが、登下校中や遊びに行っている時など、子どもだけで過ごしている時には、きちんとした判断ができるか心配ですよね。

「こんな時どうすればいいか」を子どもに知っていてもらうためには、なるべく具体的に手順を説明しておくといいかもしれません。

 安全確保

どんな災害でも、危険を感じたらすぐに安全確保ができる行動を!例えば、地震の場合、住宅のブロック塀や門などが倒れる恐れがあるので、建物の近くから離れる、洪水や津波の可能性がある場合は、高い場所に逃げる、といった対策があります。

お子さんがよく行く遊び場所や登下校ルートをイメージしながら、「狭くて古い建物が多いあの道は危ないから幅の広い道に移動した方が安全かもね」「道路の側溝が水の流れが速くて危険だから、雨が強い日は車道を通らず帰れるこっちの道がいいかも」など、具体的な安全確保の仕方を、日頃からお子さんと考えておくといいですね。

東京都防災ホームページ「外出時の行動マニュアル(地震発生時」)

連絡

キッズ携帯を持ち歩いている子は、安全が確保できたら、キッズ携帯をランドセルやケースから取り出して、大人に連絡をしましょう。

焦っている時は、カバンの中に入れているキッズ携帯の存在を忘れて、鳴っていても気付かない場合があるので、「安全確保→連絡」をプロセスとして覚えておくと良さそうです。

災害時は電話回線が混み合っていて使えない場合もあるので、そういう時にはメッセージなどパケット通信でやりとりできる方法を試してみるのがおすすめです。

【HamicMIELSの場合】

HamicMIELSでは、パケット通信を利用してHamicアプリで通話をする形になっています。(スマホユーザーさんなら、LINE通話をするようなイメージです。)

災害時には電話回線ほどは混み合っていないため連絡がつきやすいとは思いますが、天候の影響などで接続が不安定になることはありえるので、電波が繋がりやすい場所と繋がりにくい場所をあらかじめ把握しておくと安心です。

合流

連絡が取れたら、大人が迎えに行くか・家まで子どもが帰ってくるか・どこかに一時避難するかを決め、なるべく早く合流しましょう。

キッズ携帯を持っていないお子さんだと、合流するのが大変な場合もあるので、あらかじめ「雨がひどい日はここまでお迎えに行く」「地震があったら周りに気をつけながら家に帰ってくる」という風に、親子が合流するための集合場所を決めておきましょう。

大きな災害のあった時には、避難する人が一斉に移動する場合も考えられるので、人が多くても見つけやすいよう、集合場所はピンポイントで指定するのが大切です。

家族で決めておきたいルール

ここまででも、いくつか「あらかじめ決めておきたいルール」が出てきましたが、他にも家族で決めておきたいルールはたくさんあります。一例としてわが家で子どもたちに共有しているルールをご紹介しますね。

登下校ルートに沿った避難場所

「安全確保」の項目でも書きましたが、避難する場所に関しても、子どもがよく使うルートに沿ってあらかじめ考えておくのがおすすめです。

実はわが家でも、地震の際の避難場所は子どもと共有していたのですが、大雨など他の災害時の避難場所に関してはきちんと話し合っていませんでした。そんな状態で、冒頭の「登校中に警報が出て〜」というトラブルがあったため、焦ってしまったわけです。

その後、登下校ルートで危険そうな場所をピックアップし、「ここからここの道にいる時には、何かあったら学校に避難する」「このあたりの道は低くなってるから大雨の時はここの公園に避難してママに連絡してね」などの避難場所に関するルールを決めました。

家のすぐ近くにいる時は、急いで帰宅=自宅に避難してくれるのが、合流もしやすいため安心ですが、家まで帰ると危険そうな地点にいる場合や、学校まで行って(戻って)しまう方が早い場合などは、帰宅よりも避難を優先する方がいいかもしれません。

連絡先や住所を確認できる場所に

緊急時に、キッズ携帯がなんらかの原因(電池切れや水没など)で使えない場合も見越して、別で親の連絡先や住所を書いたメモなどを準備しておくのも大切です。

災害以外でも、事故や怪我で子ども自身がキッズ携帯を使って連絡が取れない場合に、親の連絡先が書かれた物を持っていたことで、第三者が連絡してくれた、という話も聞きました。

ランドセルのポケットや、水筒の底など、いつも持ち歩ける場所に親の連絡先を控えておいて、お子さんにも「ここにママの電話番号とおうちの住所が書かれてるから、困ったときには大人の人にこれを見せてね」と、しっかり共有しておきましょう。

ちなみにわが家でも、お友達と遊んでいる途中で、キッズ携帯の電波が弱くて繋がらないエリアで迷子になった長女が、「こども110番」のおうちにSOSをして、私に連絡があった、というケースがありました。キッズ携帯があるから大丈夫!と思っているからこそ、使えないとなると子どもはうろたえてしまうので、念のため、第二・第三の手段も考えておく必要があるのかな、と感じています。

 「行かない場所」をハザードマップで共有

[画像引用:国土交通省「ハザードマップポータルサイト」]

子どもがよく遊びに行くエリアの中にも、危険な場所は意外と存在しています。「ため池が決壊すると水没する恐れがある公園」「すぐ横の林が土砂崩れの恐れがある歩道」など、通常時には危険が予知しにくい場所は、自治体が発行している防災用のハザードマップで確認することができます。

どこにどんな危険があるのかをあらかじめ確認し、「どうしても必要な時以外は通らない」などの対策を親子で共有しておきましょう。

他のお家の防災ルール

その他にも、私が聞いた、周りのお家の防災ルールをざっとご紹介しておきます。

学童のお迎えや学校での引き渡しをどうするか

学童を普段から利用しているご家庭では、学校にいるときに警報が出た場合、保護者の引取りか、学童で指定の時間まで預かってもらうかを保護者が選べるようになっている、という学校もあるようです。

普段は子どもだけで学童から帰ってくるようにしているお家も、警報が出ている日は学童まで迎えに行くなど、イレギュラーな対応が必要になるケースもあるので、「学童・学校が対応してくれるから大丈夫!」と考えずに、親子で安全に合流できる方法をシミュレーションしておくといいかもしれませんね。

留守番中の災害への対処

子どもだけでお留守番をしているママ友のおうちでは、災害時にどんな風に対処すべきかを決めていると言っていました。

例えば、地震が来た時に隠れる場所(学校では机の下に隠れますが、自宅ならどこに隠れるか意外と思いつかない場合も。)や、住んでいる地域に避難指示が出た場合どうするかなど、ルールとしてはっきり決めるほどではなくても、いろんな状況を一緒に考えておくのがおすすめです。

 ゲームで定期的にルールの確認を

災害時のルールを決めても、それを家族が覚えていなければ、意味がないですよね。ママ友の中には「こんな時どうする?カード」を作って、家族でゲーム感覚でルールの確認をしている、という人もいました。

このルールはもう定着したな、と思ったら、文章や内容を少し書き換え(例えば、「お留守番中に」を「登下校中に」に変えるなど)ることで、ゲームとしてもマンネリ化せず、いろんなシチュエーションを想定できるのだそうです。

自作が面倒な場合も、web上には、防災に関する知識を家族で話し合いながら進めることができるゲームがたくさんアップされているので、利用してみるのも一つの手かもしれません。

 最後に

次女にはキッズ携帯を、長女にはスマホを持たせていて「何かあったら連絡してくるでしょ!」と、具体的な災害対策は特に行ってきていなかった我が家でしたが、今回の記事で、周りのおうちの災害対策を聞いて、すごく参考になりました。

現在神戸市在住で、ご近所のママ達が阪神大震災を子どもの頃に体験している世代が多いためか、災害に関する想定が具体的で、自分の適当さを恥じるリサーチ期間でした…。「大雨の日はあの道の溝が氾濫してて危ないから、別の道を通るように子どもに言ってる」など、言われてみれば確かに!というアイデアもあり、日頃から危ないところがないかアンテナを張ってチェックしておく必要があるなと改めて考えさせられました。子ども達の安全を守るためにどんなルールが必要か、話し合って考えてみたいと思います。

ぜひ皆さんも、ご家族で災害対策に関して話し合ってみて下さいね。

 

 

 

 

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