皆さん、こんにちは。小学生姉妹と0歳児育児中のはみっく編集部ライターです。冷たかった風も少しずつ春めき始め、入学・進級といった環境の変化が少しずつ現実味を帯びてき始めたご家庭も増えてきたのではないでしょうか。
春から一年生になるお子さんをお持ちのおうちなら、見守り用のGPSやキッズ携帯などを検討し始めるのもこの時期からかもしれません。
というわけで、今回の記事は、子どもの見守り端末を迷うなかで、AirTagが選択肢に入っているというご家庭に向けての注意喚起の記事になります。
知らずに使うと危険かも?ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
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AirTagってどんなもの?
まずはAirTagをよく知らない方のために、簡単にご紹介しておきます。[画像引用・参考:apple.com]
AirTag=iPhoneに位置情報システムを共有する紛失防止用端末!
AirTagは、お財布などの持ち物に付けたり入れたりすることで、iPhoneに位置情報を送信することができる「紛失防止用端末」です。よく物をなくしたり落としたりする人にとっては救世主とも言える便利アイテムですよね!月額などはなく、購入時に支払う商品代金のみで使用できるシステムです。ちなみに、AirTagはiPhoneでしか位置情報が見られず、Androidには対応していません。
利用方法はシンプル!アプリでマップ上の位置が見られる
AirTagの位置情報は、iPhoneに自分のAirTagを登録したら「探す」アプリでいつでも見られるようになります。iPhoneから離れたらアラームを鳴らす(置き忘れ防止)機能や、iPhoneからの操作で音を鳴らして見つけやすくする機能はあるものの、見守り用GPS端末などに比べると基本的にはシンプルな機能で、「現在地を確認する」ことをメインの機能として考えておくと良さそうです。
充電方法は?電池交換式でストレスレス!
AirTagは、充電式ではなく、CR2032という、3V のコイン型リチウム電池で動いていて、おうちで簡単に電池交換が可能です。電池の持ちは、基本的には約1年間使用が可能で、残量が少なくなると、iPhoneの探すアプリに通知が出てくるので注意してみておくといいかもしれません。
AirTagは防犯対策に効果があるのか
ここまでの内容で「子どもの持ち物にAirTagを付けたら、見守り用GPS端末の代わりとして使えるのでは?」と感じられた方もおられるかもしれません。実際に、私の周りでもAirTagを小学生の見守り端末として使っておられるおうちは複数軒あります。ですが、結論から言うと、AirTagは防犯対策として持つことはできません。その理由や対策をここからはご紹介していきたいと思います。
通学路やお出かけ時の位置情報を知ることはできる
まず抑えておきたいのは、「AirTagは防犯アイテムとしては使えないけれど、基本的な普段の行動をしている分には、位置情報を知ることは可能」ということ。登下校や放課後の習い事など、実際に問題なく使えているというご家庭があるのはそのためです。今どこにいるかを知ることだけが目的なら、月額料金がかからないAirTagは、コストも安く、コンパクトで小学生でも持ち歩きやすいため、十分に活躍してくれるでしょう。
防犯対策として使えない理由①人がいない地域では位置情報が送信されない
AirTagの位置情報にはGPSが搭載されていません。それでは、どうやって位置情報を特定しているのかと言うと、 AirTagから発生するBluetooth信号を、自分以外の見ず知らずの人たちが使っているiPhoneに送信することで、位置情報をマップ上に表示できる仕組みになっています。つまり、AirTagは、山の中や高速移動する時など、近くに人がいない地域での位置情報は精度がぐんと低くなってしまうわけです。iPhoneユーザーではない人に、ひと気のない場所に誘導されたり、連れて行かれてしまった場合には、AirTagの位置情報は当てにならないかもしれません。
防犯対策として使えない理由②AirTagと一緒に行動し続けるとiPhoneに通知が出る
AirTagは特定のiPhoneとずっと同じ動きをしている場合に、アラートが出るようになっています。これは、自分が気付かない内に誰かにAirTagを持たされ、無断で位置情報を送信し続けることがないようにというapple社の配慮なのですが、見守り用として子どもに持たせていると、不審者に子どものAirTagを見つけられてしまうというデメリットにもなります。不審者側がiPhoneユーザーではなければ見つかることもないですが、そういった危険性があるとわかっている以上、防犯対策として使うのは心配かな、という印象です。
小学生が安全にAirTagを使うなら?おすすめの使い方
ここまでで、AirTagを防犯対策として使用するのは難しい、ということがお分かりいただけたと思いますが、この記事を読んでくださっている方の中には「危険性を知らずにもう使わせてる!」「春から子どもに持たせようと購入しちゃった!」という方もおられるかもしれません。そこでここからは、小学生が使うのであれば、どんなふうに使えばいいのかを考えてみました!
キッズ携帯など見守り機能付き端末と併用する
AirTagは、先述した通り、防犯対策としては心配な面もありますが、登下校や習い事・放課後の遊びくらいの範囲内で、お子さんの居場所を探すのであれば問題なく使えます。とは言え、連れ去りなどの可能性も考えると、AirTagはあくまで予備の端末として使用し、別の見守り機能付き端末を併用するのがいいでしょう。子どもは管理の面で、思いがけないミス(充電し忘れで電池切れの端末を持ち歩いていたり、遊びに行くのに持っていき忘れたり…。)をすることもあるので、位置情報を見守るための予備端末として使うのはいいかもしれません。
水筒や自転車などの紛失防止に
ママ友に話を聞いてみると、意外なAirTagの使い方をしている人がいました。その方法とは、AirTagをキーホルダー状にして、上着につけておくというというもの。お子さんがあちこちで上着を脱いでは無くしてきて困っていたそうです(笑)他にも、水筒や自転車など、子どもがあちこちに置き忘れたり無くしたりしがちなものに、AirTagを付けておくのもオススメですよ!
お出かけ時の迷子防止に
ショッピングモールや大きめの公園で、お子さんが迷子にならないように持たせておくのも一つの活用方法です。一般的なGPS端末だと、その施設内にいることはわかっても、施設内のどこにいるのかという細かなところまでは特定できません。しかしAirTagは、Bluetoothで位置情報を発信しているため、施設内でも細かく位置を教えてくれます。この場合も、不審者対策としては不十分なので、あくまでも、基本的には大人と行動を共にしている子が思いがけず迷子になった時用だと考えておくといいでしょう。
まとめ:AirTagは適切に使って安全を守ろう
子どもの見守りに「使えそうだけど使ってはいけない」AirTagについてご紹介した本記事、いかがだったでしょうか。実際に使っているおうちもあるため、「コスパもいいし、真似しよう!」というパパママもおられるかもしれませんが、いざという時に後悔しないためにも、適切な使い方で、子どもの安全を守ってあげられるといいですね。
見守り端末ならHamic MIELS nicoがオススメ
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