皆さん、こんにちは。小学生姉妹のママで、はみっく編集部のライターです。今回は、キッズ携帯の購入を検討されているものの、「そもそも我が家に本当に必要?」と迷われているご家族に向けた記事になります。
うちの小5の娘が入学する時期には、お友達でもキッズ携帯を持っている子が多く、「低学年の子=キッズ携帯」のようなイメージもありましたが、最近は見守り用のGPS端末も高性能化していたり、スマホを持ち始めるお子さんも多くなっているためか、小2次女の周りを見ても、キッズ携帯を持っている子が減っているような印象を受けます。
実際に購入してから「キッズ携帯、うちには必要なかったかも?」ということにならないためにも、キッズ携帯があると便利なおうちと、そうではないおうちの違いをチェックしておきましょう!
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キッズ携帯の「基本」をおさらい!
購入前だと、意外と知らないキッズ携帯のあれこれを、まずは簡単にご紹介しておきます。
キッズ携帯でできること
キッズ携帯でできることをまとめてみると、
- 電話
- メッセージ(プラスメッセージ・SNSなど)
- GPSなどでの見守り
の3つがメインになります。カメラ機能や、インストールしたアプリを使ったり、インターネットが使えるなど、端末ごとに機能が多様化していますが、キッズ携帯の最低限の機能としては上記の4つができればOKと考えるお家が多いのかな?という印象です。
ガラケータイプ・スマホタイプ・スマートウォッチタイプがある
キッズ携帯は、子どもが使うために作られた携帯できる端末の総称です。細かく見てみると、「キッズ携帯」と聞いてよく想像されるガラケータイプの端末や、必要なアプリを自分でダウンロードできるスマホタイプの端末など、使い勝手や用途が異なるいくつかのタイプに分けることができます。最近では通信契約をして使用するスマートウォッチタイプも販売されています!
端末代金・通信料・見守りサービス契約料がかかる
一般的なキッズ携帯では、通信料の他に見守りサービス契約料が毎月かかってくる場合が多いようです。もちろん、端末そのものの購入代金も必要になるので、通信キャリアのWEBサイトなどでよく見かける「キッズ携帯プラン500円」といった表記金額にプラスでもう少し料金がかかることを理解しておかなければなりません。
例としてdocomoのKY41Cという端末の場合で言うと、端末代金が22000円、月々の通信料が「キッズケータイプラン」550円、キッズケータイの居場所を確認するための「イマドコサーチ」は親が契約する形で月に220円/人(両親が契約するのであれば2人分の440円)かかってきます。[参考:docomo キッズケータイプラン ]
中古端末はフリマアプリ等でも販売されているので、安く購入することは可能ですが、古い機種になると、通信キャリアの方でサポート対象外となり使用できない場合もあるので注意が必要です。
キッズ携帯があると便利な場面
購入・使用されていないお家だと、「キッズ携帯があると安心」というイメージはあっても、実際に使い始めて本当に便利なのか、という想像はなかなか難しいのではないかと思います。
ここからは実際に利用されているお家や、姉妹2人にキッズ携帯を使わせてきたわが家の感想から、キッズ携帯があると便利だと感じたシーンをご紹介します。
外遊びや習い事
ママたちが「キッズ携帯に助けられているシーン」として一番に挙げたのは、放課後や習い事など子どもだけで過ごす時間を安心して見守れること。帰ってくる時間がわかっているか、今どこにいるか、困ったり怪我をしたりしていないかなど、不安に感じるタイミングで連絡が取り合えるのは安心ですよね。
実際にわが家でも、習い事のお迎えに行ったら、その日は少し早く終わっていて、娘と行き違いになり、ヒヤッとしたものの、キッズ携帯で連絡が取れたことで落ち合うことができた、ということがありました。見守り用GPSで居場所がわかればそれでいい、という意見もありますが、個人的には、メッセージや電話といった子ども側の様子が伺える機能は、キッズ携帯があってよかったと感じるポイントの一つだと感じます。
お留守番
小学生になると、短時間でもお留守番をするようになる子もでてきますよね。でも、お留守番に慣れるまでは特に、お子さんもパパママも不安に感じるおうちは少なくないのでは。そんな時、キッズ携帯があれば、親子共々安心して過ごすことができます。実は先日、わが家も小2次女が初めてのお留守番をする機会があったのですが、「あとどれくらいで帰ってくるの?」「お菓子食べてもいい?」など、短時間でしたがたくさんメッセージのやりとりをしました。
お家を留守にする時だけでなく、感染症で家庭内隔離生活をしている時にも役立った!と言っていたママもいましたよ。
災害時
文部科学省では「小中学校における携帯電話の取扱いに関するガイドライン」の中で、キッズ携帯について、「防災・防犯目的の場合は学校に持ち込んでもいい」という見解を示しています。児童の登下校時間に災害が起きて大混乱を招いた過去から、それまでの「携帯電話の持ち込み禁止」を解除する形になったようで、キッズ携帯が災害時の子どもの安全確保にも役立つことを再認識することができます。
子どもだけで過ごしている時間に災害があったら…考えただけでも恐ろしいですが、キッズ携帯があることで、スムーズに合流できたり、すぐに安全確認をすることができるため、いざという時に備えるという意味でお子さんにキッズ携帯を持たせているおうちもありました。
キッズ携帯なくていいかも?なおうちの特徴
キッズ携帯は便利なツールではありますが、ご家庭によっては「思っていたほど使い所がない」という声も耳にします。ここからは、キッズ携帯の便利さを活かしきれない可能性があるおうちの特徴をまとめます。
おでかけは「保護者と一緒」がメイン
放課後の習い事や休日のおでかけなど、保護者と一緒に行動する機会が多いご家庭では、キッズ携帯で連絡を取り合うシーンも少なく、「登下校だけなら見守り用GPSで良かったかも?」となる場合があります。ママ友の中には、「キッズ携帯はランドセルの中に入れっぱなしで、充電の時に取り出すくらい」という方もいました。最近は、リーズナブルなのにボイスメッセージの送受信もできるGPS端末が、バリエーション豊富に販売されています。登下校の見守りにしか使わないようなら、そういった端末で十分かもしれません。
管理がきちんとできない
お出かけの時にきちんと持って行く、充電をする、落としたり無くしたりしないよう気をつける、といった端末の管理が苦手なお子さんだと、せっかくのキッズ携帯が「宝の持ち腐れ」状態になる場合も少なくありません。
うちの長女も低学年の頃、持って出かけるのを忘れたり、出先で落としたり無くしたりが続き、キッズ携帯がきちんと稼働させられていませんでした。うちの場合は、高学年になったことでスマホに機種を変更し、友達とやりとりをするようになってある程度自分で管理ができるようになりましたが、マイペースでうっかりさんなタイプだと、持ち歩きたい!と自分で感じない限り、娘のようになる可能性も大いにあることをお伝えしておきます…。
スマホを欲しがっている
低学年のうちはキッズ携帯!というイメージがあるパパ・ママもおられるでしょうが、最近は低学年の間からスマホを使っている子も増えてきています。
モバイル社会研究所の調査によると、小学校の卒業・中学入学のタイミングでもある12歳で購入する子が約3割と一番多くなっていますが、低学年である7歳・8歳・9歳で購入しているお子さんの割合もまた、合計すると約27%に上ります。身近にスマホを使っている子がいると、キッズ携帯よりスマホが欲しい!と言い出すのも当然ですよね。
キッズ携帯を買って間がないのにスマホを欲しがる、キッズ携帯を持つのを恥ずかしがって持たなくなる、といった事態になることも考えられるので、すでにスマホを欲しがっている子に、キッズ携帯を購入するのはリスクがあると言えるかもしれません。 [参考:モバイル社会研究所「2023年親と子の調査」]
スマホタイプのキッズ携帯HamicMIELSも
わが家の次女が現在使っているのが、スマホタイプのキッズ携帯、HamicMIELSです。スマホよりは見守りの機能が充実していて、ガラケータイプのキッズ携帯よりは機能も多いので、今のところは文句も言わず気に入って使っています。
ガラケータイプのキッズ携帯を使っているお友達からは、アプリがインストールできることを羨ましがられ、スマホを使っているお友達からは、iFaceっぽく見えるカバー(パパママが使っているiFaceに憧れている子も多いようです。)が羨ましがられるのだとか。
Hamicシェアプランなら、サブスクのように端末をレンタルして最短6ヶ月から使えるので、スマホへの移行前の期間にもオススメです。
最後に
キッズ携帯を買って便利になるおうちと、そうではないおうちの特徴をご紹介した本記事、いかがだったでしょうか。
購入前は、キッズ携帯の便利な面ばかりが目について、「これで安心できるなら」と使い始めるケースも少なくないですが、実際に使い始めると、「キッズ携帯は購入しただけで安心できる便利なツールではない」ことに気付かされる場合も。
購入される前に、どこで・どんな時に使いたいか、お子さんの需要に合っているかなど、使い始めてからのことを想像してみるのもいいかもしれませんね。ご家庭に合った方法で、家族の暮らしが安全で豊かになるよう、願っています。