中学受験、する?しない?近年の中学受験の状況を、小学生ママがリサーチ!

皆さん、こんにちは。

今回は、小学生姉妹のママでもある筆者が、最近ちょうど気になっていた「中学受験」についてのお話です。

長女がこの春四年生になり、周りではちらほら学習塾に行く子が出てきたことで、「受験を考えているかどうか」が話題になることも増えてきました。

わが家も、これまでは全く検討してみたこともなかったのですが、周りの雰囲気に流されて、なんとなく「中学受験もありなのかも?」という空気になり始めたところでした。

今回は、周りの受験経験者・準備中ママにリサーチした意見や、受験しなかった先輩ママたちの意見をもとに、中学受験についてのあれこれをご紹介していきたいと思います。

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近年の中学受験の状況

まずは、最近の中学受験についての状況を、データやリサーチを元にご紹介します。

中学受験をする小学生の割合

筆者が子どもだった時代だと、中学受験はお金持ちのお家が私立の学校を受験するもの、という印象で、クラスに一人いるかいないかくらいの割合でしかなかったように記憶しています。

現在でも、中学受験をする子の多くが私立中学を受験していて、一部、国立や公立の中高一貫校を受ける子もいる、というバランスのようです。

文部科学省が令和四年の十二月に発表した「令和四年度学校基本調査」(URL:https://www.mext.go.jp/content/20221221-mxt_chousa01-000024177_001.pdf)によると、私立中学に通う子は、中学生全体の約13パーセント。

国公立の小学校では、一クラスの人数は、35人まで、と決められていることと併せて考えると、各クラス2・3名が私立中学に通う計算になってきます。

実際に筆者の周りでも、娘がよく一緒に遊んでいるお友達6人中2人が私立中学の受験を検討しているとのことで、中学受験が昔に比べてずっと身近になってきているのをひしひしと感じます。

中学受験が激化している理由

ここ数年で、中学受験をする予定、という子が特に増えているのには、部活動の影響があります。

娘の通う小学校を、今年卒業して私立中学に進学した子のママ4人のうち3人が、部活動があることを理由に中学受験をしたと聞きました。

昨年、スポーツ庁から「運動部活動の地域移行に関する検討会議提言」が公表されたことで、公立中学校は部活動の数が大幅に減ったり、地域のスポーツクラブに委託されるところも増えてきました。

「高校総体」や「甲子園出場」を夢見る子たちは、中学でも部活動がしたい!と、外部指導者を雇用して部活動をこれまで通り実施している私立中学への進学を考えるようになるのだとか。

とは言え、中学では部活に入らず、リトルリーグなど地域のスポーツクラブで活躍して、スポーツ推薦で高校に進学する子は、これまでもいました。

地域のクラブのレベルや指導者のクオリティに納得できているのであれば、私立中学受験は考えてなかったかも、と受験経験者ママたち。

高学年になってきて、競技を本格的に続けたいとお子さんが言い始めたら、まずは地域のクラブをリサーチしてみるのも手です。

また、高校が無償化されつつあることも、中学受験をする小学生が増えている原因の一つです。

私立高校に進学する可能性を考えて、資金計画を立てていたお家は、教育資金に余裕ができ、中学受験を検討されるお宅も少なくないのだとか。

生徒の学力にばらつきが少ないことや、設備や環境が整備されていることなど、従来からよく聞く「志望理由」も未だ健在ですが、いずれにせよ、子ども本人が受験を望んでいるかどうかがキーポイントになってくるのかもしれません。

中学受験のメリット

知っていそうで、案外知らない「中学受験のメリット」をリサーチしてみました!

内部進学ができる

先ほども出てきた高校無償化の影響で、私立高校の受験倍率が今後上がってくることが予想されています。

筆者が住む関西では、今の小学生が通うようになる頃には、大学の無償化も進んでいくのではないかという話もあるほどです。

そんなわけで、私立の高校大学に内部進学ができる付属中学に、これまでより一層注目が集まっているのだとか。

受験勉強で苦労したパパママからは「ライバルが比較的少ない中学の間に受験を終わらせておいた方が、学生時代を有意義に過ごせそう」という意見も挙がっていました。

中学以降で環境の変化が少ない

中学・高校・大学や専門学校など、ライフステージが変わると、子どもの周りを取り巻く環境は大きく変わります。

その変化を楽しめる子ならいいですが、変化がストレスになる性格の子もいますよね。

エスカレーター式になっている学校は、ライフステージが変わっても、友達や場所など「引き続きそのまま」な部分も多いため、環境の変化を気にせず、部活や勉強など、好きなことに打ち込みやすくなれるのだとか。

引っ込み思案なお子さんや、明確なやりたいことがある子には、大きなメリットになるのかもしれません。

学力がつく

実際に、受験に合格しなかったとしても、受験を視野に入れて勉強をすることで、学力がアップします。

私立の中学受験では公立中学三年生までの内容が試験範囲になるので、中学に入ってからも、先取り学習を続ければ、高校受験の勉強も取り組みやすくなるという意見も耳にしました。

また、塾やお家での「学校外学習」の習慣がつき「コツコツ頑張る癖づけができた」と感じたママも。

中学受験のデメリット

受験をする子が増えている反面、見えてくるデメリットもあるようです。

勉強に時間を割く必要がある

中学受験をするとなると、学校の勉強だけでは不十分になり、塾や家庭学習といった学校プラスアルファの勉強が必須になってきます。

そうなると、「サッカー部に入りたくて私立中学を受験するのに、受験勉強ばっかりで最近全然サッカーの練習が出来てない」という子や「やりたい事を続けるために受験するのに、受験のために、やりたいことができなくなっているのでは」と感じるお家もあるのだとか。

もちろん、そこを両立できている子や、今だけの我慢!と踏ん張れる子もいるようですが、そうではない子もいて、ストレスに感じる場合もある、ということは、親として知っておく必要があるのかなと思います。

教育費がかかる

私立中学に行く場合、学習塾の月謝や自宅学習の教材費、受験料などの「受験に際してかかる費用」と、入学金や授業料といった「学校生活にかかる費用」が必要になってきます。

例えば、中学に入ってからの費用(学校教育費・給食費・学校外活動費)だけで見ても、公立中学が年間53万円なのに対し、私立中学は143万円もかかってきます。(出典 文部科学省 令和3年度子供の学習費調査 学校種別の学習費調査より URL:https://www.mext.go.jp/content/20221220-mxt_chousa01-000026656_1a.pdf

高校が授業料無償化されたら、私立で年間20万円から30万円程度が免除されることになるようですが、「浮いた費用で中学も私立に」と言うわけには行かないようです。

お子さんが私立中学に通っているママ友曰く、一番負担に感じているのが交通費

学校の最寄り駅までの電車代と、駅から学校までのバス代の三ヶ月分の定期券で約5万円かかるそうで、「歩いて行ける公立ならかからなかったお金だと思うと余計に負担に感じるんよね〜」とのこと。

私立中学に通うつもりで受験をするなら、教育資金の準備はしっかりしておく方が良さそうです。

また、国公立の中高一貫校なら、金銭的な負担はやや軽減されますよ。

人間関係がこじれるとやり直しにくい

メリットのところで挙げた「環境の変化が少ない」点は、場合によってはデメリットにもなります。

エスカレーター式で中高大と進学していく子が多い学校は、人間関係がうまく構築できなかった場合に困る、と聞きます。

中学時代に苦手になった子がいたりしたら、高校・大学までも、ずっと一緒の学校になる可能性が高くなるというのは、自分自身の学生時代に照らし合わせて考えてみても、なかなか厳しいものがあるかもしれません。

周りにも、中学一年の夏休み明けから不登校になり、せっかく受験をして入学した私立中学を辞めて、公立の中学に編入したという子もいました。

幼稚園からのエスカレーター校だったため、周りはすでにグループが固まっていて馴染めなかったことが原因だったそうです。

人間関係の悩みは、どんなところでも付きまとうものでもあるので、心配しすぎる必要はないとは思いますが、そういった可能性もあることは、あらかじめ知っておくべきといえるかもしれません。

たくさんありすぎて悩む!中学受験塾

中学受験対策の塾は、どこの地域にもたくさんあります。

塾を選ぶ際には、それぞれの塾のwebサイトやクチコミを参考に比較して、慎重に検討しましょう!

合格速報や合格実績が公開されているのであれば、目指す中学に合格した子がこれまでの塾生にいるかをチェックするのも一つの手かもしれません。

早稲田アカデミー

関東を中心に人気が高いのが「早稲田アカデミー」。

天才を伸ばすのではなく、普通の子を育てる指導に定評があり、一年生から受験対策コースがあることも特徴です。

一クラス15人程度と、比較的少人数制で、先生と生徒の距離が近く、親身に指導してくれることも人気の秘訣なのだとか。

「早稲アカDUAL」として、zoomを利用したオンライン学習もできるので、通える範囲にないお家でも受講が可能です。

日能研

高偏差値の難関校を受験する子が通う塾としては、日能研が有名です。

受験対策の名門塾としては比較的リーズナブルですが、塾内でのテストも多く、合格に向けて熱心に指導してくれます。

受験に合格するためだけの学習ではなく、子どもの考える力を伸ばすことに重点を置いた指導内容は、低学年のうちから学習習慣をつけるのにもぴったり。

特に算数嫌いな子への、丁寧な指導は評判で、宿題チェックや間違えた問題のおさらいもしてくれるのが、算数嫌いのお子さんをお持ちのお家(うちもです。)には嬉しいところ。

栄光ゼミナール

公立の中高一貫校を狙うのであれば、栄光ゼミナールで専用コースを受けるのもいいかもしれません。

地域ごとに違う試験内容を熟知し、それに対応した対策(例えば、公立中高一貫校は作文のテストがあるところが多いため、作文対策の授業があるなど。)をしてくれるため、一般的な進学塾の受験対策コースとはカリキュラムが異なってきます。

オンラインで学べる「EIKOH LINK STUDY」もあるので、全国どこからでも指導を受けられます。筆者の住む地域の公立中高一貫校が「対象校」に記載されていなかったので確認してみましたが、対象校に記載されていない学校でも、同県内の合格実績があれば指導ノウハウはあるようなので、どうかな?と思ったら問い合わせてみるのも手です。

最後に

様々な社会的要因から、人気が高くなりつつある中学受験。

わが家もこの記事をきっかけに、リサーチを始めましたが、子どもの将来にとって、どれが一番いい選択になるのか、考えれば考えるほどわからなくなり、つい親の望みを押し付けたくなって、我に帰る…というスパイラルに陥りつつあります。

こんな大人になって欲しい、こんな風になれたら幸せだろうな、と、子どもの未来を思うあまり、行く先を狭める誘導尋問をして後悔することも。

何が子どもにとって幸せになるのか、親子で悩んで出した答えは、どんな形であれ、きっと「わが家の正解」です。

中学受験、する?しない? をきっかけに、娘と「これからのこと」をたくさん話し合ってみたいと思います。

中学受験を検討している皆さんのお家でも、ベストな選択が見つかるといいですね。

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