こんにちは!
この記事は、小5男子・小3女子・小1女子・1歳男子の4人の子どもを育てる現役ママライターが執筆しています。
桜が咲く季節となり、卒入学シーズン真っ只中ですね。小学校に上がるお子さんがおられるご家庭は、最近ニュースでも度々取り上げられる”小1の壁”が気になっておられるのではないでしょうか。
小1の壁とは、小学校に入学することで、仕事と子育ての両立が難しくなるような様々な障害が生じることを言います。
筆者も今までに3度の小学校入学を経験してきましたが、途中、コロナ禍や学童問題、働き方の見直しなども含め、多くの壁に直面しました。
今回はそんな”小1の壁”についての原因と対策を、筆者の経験を交えながらご紹介します。
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小1の壁はなぜ起こる?
就業先によっては時短勤務が出来なくなる
育児休業明けの勤務において時短勤務を選択しているママは多いと思いますが、企業によっては、時短勤務は小学校入学前(未就学児)までとしているところも多いようです。子どもが小学校に入学すると同時に、出産前と同様の働き方を求められるのは、育児中のママにはなかなか大変かもしれません。
学童の預け時間が短い
小学校の公立学童の多くは18時頃には閉所してしまい、延長保育も基本的にはないところがほとんどです。20時過ぎまで開園していたり夕方のおやつや夕食を出してもらえる保育園に慣れているおうちなら、生活スタイルをかなり変える必要が出てきます。
また、小学校の多くは8時ごろが登校時間で、学童には早朝預かりはない場合がほとんど。必然的に通勤時間が長いフルタイムワーカーのパパ・ママは、子どもよりも早く家を出ることになってきます。
まだ一人でお留守番ができないお子さんだと、親側が学童の時間に仕事を合わせる必要があるため、頭を悩ませるご家庭も多いようです。
平日の行事・代休
保育園では、親は就労している前提のため、園の行事などは休日に行われることも多かったことと思います。
しかし小学校では、授業参観をはじめ、PTA活動・引き渡し訓練などの行事が平日に行われることも多く、その度に有休休暇を取得して参加しなければならないこともあります。
また、運動会など休日に開催された場合には、その分の振替休日が平日にあり学校が休みになったり、教育週間や面談期間には下校時間も変更になったりします。
夏休みなどの長期休み
保育園の頃は、お盆とお正月以外は長い休みがなかったのに対して、小学校では長期休みがあります。
公立の学童だと、毎朝お弁当を持っていかなければならなかったり、宿題もワーク以外のことは対応してもらえないこともあるため、親にとっての負担は増える傾向にあるようです。
フルタイム勤務ではなくパートタイムなどで、学童に入所していない場合には、長期休みの期間だけ学童に通うことができる場合もありますが、その場合高額な費用が掛かってしまったり、そもそも空きがない場合には預けること自体も困難になってしまいます。
小1の壁の乗り越え方
働き方を見直す
入学のタイミングで、正社員からパート社員への就労形態の変更や、勤務時間など、ワークライフバランスの割合を1度見直してみるのもいいと思います。
筆者は実際に、5年前と3年前に働き方を変えた経験があります。
5年前の長男が入学するタイミング 公立の学童に落ち民間の学童へ。 費用が高額で、当時保育料無償化前だったこともあり、下2人の保育料も払わなければなりませんでした。 →勤務時間を9時から18時のフルタイムに変更し、家計の負担を軽減することに。 |
3年前の長女が入学するタイミング 民間の学童から公立の学童に引っ越し! 費用は良心的なものの、預けられる時間は縮小。勤務時間を1時間半短縮し、パートタイムに変更しました。 収入は減り、キャリアを失った感覚もありますが、それまでよりもできる家事も増え、学校での出来事を話したり宿題を見られたりと、子どもと接する時間は増えたので、後悔はしていません。 |
親同士でコミュニケーションを取る
近所のママパパとコミュニケーションを取ることは、壁を乗り越えるための解決策になります。
例えば連絡帳を忘れて宿題がわからない時に教えてもらったり、どうしても子どもの帰宅時間に間に合わなさそうな時には、お願いして一時的に預かってもらったり、逆にお預かりしたり。
同じ習い事に通う保護者同士で送り迎えを分担して助け合っているというママ友もいました。
子ども同士を介してお互いの子どもの学校での様子を知ることもできますし、行事などの学校関連で相談し合うことで、不安を和らげることもできるのではないでしょうか。
退職
会社によっては、フレキシブルに就業形態を変更できなかったり、働き方を変えることで違う部署に異動になってしまうという場合もあります。
また、学童に入らなかったり、子どもが環境に慣れず通えなくなってしまうこともでてくるのではないでしょうか。
その場合、思い切って退職も視野に考えることは、個人的には有りだと思います。
実は筆者も、長男が1年生の約5年前に退職を考えたことがあります。
当時通っていた学童が長男には合わなかったようで、夏休みに入った時に行くのを嫌がるようになってしまったことがきっかけでした。
前述したように筆者自身もフルタイムになった時だったので、そこに力がついてきた1年生男子のイヤイヤは体力的にも精神的にもツラく、もう辞めようと思い上司に報告していました。
幸い、当時の上司がとても理解ある方だったので退職はしませんでしたが、その頃は長男に寄り添うためプチ休業状態で有休を消化させてもらっていました。
筆者の周りにも子どもの小学校入学に合わせて退職を決めた方がいますが、それまでのキャリアがなくなり退職を後悔したという方がいる反面、子どもと接する時間が増え退職してよかったと言っている方も多くいるので、一つの選択肢として退職を検討するのは悪いことではないと思います。
お留守番の練習を
親が先に家を出る場合や、子どもの帰りが早かった時など、少しの時間でも子どもがお留守番できると親はぐっと楽になります。とはいえ、鍵を持たせることや、子どもだけで過ごすことに不安のあるお家も多いかもしれません。
そんなおうちに使っていただきたいのが、弊社のHamicMIELSです。アプリを利用すれば、スマートキーを使うこともできますし、緊急時に子どもとやりとりができるのは、何よりの安心要素になりますよ。
夏休みの期間中だけ、など、短期間の利用には「プレスマホのサブスク」Hamicシェアプランもおすすめです。
未就学児のうちからできる対策
生活リズムを身につけておく
慣れない登校や、学校・学童での生活は親が想像する以上に疲れがたまるもの。疲れて帰宅し、中途半端な時間に寝る→夜に眠れず朝も起きれない…という負のループに陥ることもあります。
筆者の長男も、保育園時代にしっかりと生活リズムが付いていなかったので、小学校のリズムに慣れるまで時間がかかりました。
その失敗経験を活かし、長女と次女には未就学児のうちから『早寝早起き朝ごはん』の習慣を付けるようにしたところ、子どものみならず私自身も楽になり、風邪もひきにくくなった気がします。(あくまで個人の見解です)
最低限の身の回りのことを出来るようにルーティン化
家に帰ってきたら、まずうがい手洗い!というように、簡単な自分の身の回りのことをルーティン化しておくのはいかがでしょうか?
小学生になると、連絡帳やお手紙を確認し、時間割を見て次の日の準備をしたりと、帰宅後に親も子もやることが増えてきます。
子ども自身が最低限自分の身の回りのことを出来るようにしておくと、親の負担を少しでも軽くすることができますし、自立心が芽生えるきっかけになるかもしれません。
ちなみにわが家のルーティンは
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最初はできない日も多かったですが、根気強く毎日しつこく(笑)言い続けて、いまではすっかりルーティン化し、だいぶ楽になりました。
ルーティンが定着するまでは時間もかかるため、ぜひ未就学児のうちから慣らしていくのがおすすめです。
小1の壁について上司や職場の同僚に相談しておく
万全の対策をしてきたつもりでも、いざ入学してみると予想していなかった出来事が起こることもあります。
例えば、筆者の場合、長男の入学式後のオリエンテーションで次の週にいきなり創立記念日の休みがあることが判明。始めたばかりのタイミングでしたが、急遽仕事を休ませてもらいました。
他にも、警報が出て休み/早迎えになったり、感染症で学級閉鎖など、親側もイレギュラーに休んだり時間調整が必要になるシーンが多くあります。
入学前のタイミングで、上司の方や同僚に、もうすぐ小学校に入学する子どもがいることや、迷惑をかける可能性もあることを伝え、生活環境の変化と仕事に対する不安などについても相談しておくと、いざというときに周りに頼りやすくなるかもしれません。
さいごに
いかがでしたか?
筆者も小1の壁を経験し、そのたびに生活環境を変えてきました。
”小1の壁”という言葉が世間でも知られるようになってきたことで、様々な企業や行政・地域でも工夫と対策が行われているようですが、正直なところこの”壁”がなくなるのはまだまだ先なのだろうと実感しています。
筆者自身も、今年、育児休業が明け、社会復帰を控える中、学童問題や今後の働き方についての、新たな”壁”にぶつかっています。
子育てをしていると、たびたび壁にぶつかることになりますが、悩みすぎず、抱えすぎず、笑顔で過ごせるよう、生活環境を合わせていくことが壁を乗り越えるポイントなのかもしれません。
今回の記事が悩めるパパさんママさんにとって少しでも参考になれば嬉しいです。4月から、家族みんなが笑顔で新生活を迎えられるよう、一緒に頑張っていきましょう!
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。